page239 フレッシュ ページ5
ーAsideー
いよいよ皆…エーデルローズチームの出番が回ってきた。軽快な音楽と共にステージに出てきたのは、香賀美タイガ、太刀花ユキノジョウ、そして…
｢皆さん、楽しんでますかー！｣
新人のフレッシュさ満天の、一条シンだ。
今回は個人ではなく、グループとしてショーを披露するようだ。合図と共に音楽が流れる。
三人、綺麗に揃ったダンスが彼らの絆を表している。ユキノジョウの艶やかな歌声に、シンの爽やかな声。真っ直ぐでパワフルな歌唱力をもつタイガの声が重なり、グループとしての魅力がグッと伝わってくる。
｢おお、いいぞお前らー！｣
隣に居るカヅキも心を動かされたようだ。
やがて1人ずつプリズムジャンプを披露した。
まずユキノジョウがセンターで高く舞い上がる。
その次にタイガが割り込むようにして飛び出してきた。観客を飽きさせない素晴らしい工夫に、大きな拍手が響く。
一方で彼、一条シンは、ジャンプを飛ばなかった。ジャンプの代わりに、スピンやソロのダンスで観客を魅了していた。
そう、それでいい。君はそれでいいのだ。純粋にプリズムショーを楽しむシンの姿は、多くの観客の心を鷲掴みにする。私もその内の一人だ。
今はまだ、うまくジャンプは飛べなくていい。
彼は努力家だ。それはいつか必ず報われるだろう。
『 ありがとうございました！！』
ショーが終わると、会場の拍手に包まれながら、彼らは笑顔で立ち去った。
久々に自分以外のプリズムショーを見た気がする。胸が日向に当たっていたかのように暖かく、幸せな気分が満ち満ちていた。
｢すごい良かったね。｣
｢１番の拍手じゃない？？｣
オバレの３人もはしゃぎ喜んでいた。
｢心なしかAの顔色もいつもよりいいしな！｣
｢えぇ、いつも悪いんですか？｣
私が聞き直すと、彼らは冗談だよと言ってケラケラと笑い始めた。
顔色…。そういえば、さっきまで不調だった体はなんともなくなっている。むしろエネルギーが溢れてくるような気までする。
シン達のおかげだろうか。
｢あー、あそこにAさんがいたらもっと良かっただろうなぁ？｣
いつの間にか傍に来ていたカケルが耳元でそう言った。少し驚いてそちらを向くと、目が合って照れくさくなったのか、彼は視線を逸らした。
｢元気になったら、そのー…またAさんのショー、見せてくださいよ…。｣
出会った頃からシャイな部分はあまり変わらないんだなと思いつつ、私はもちろんと返事をする。
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kiko(プロフ) - ななしさん» 初めまして！読んでいただきありがとうございます。ハピなるになっていただけたようで私も嬉しいです^^他の方の作品あまり読んだことなかったので、チェックしてますね！ (5月28日 3時) (
レス) id: 22e3e6f4b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 初めまして、kikoさん、作品とても素敵でキュンキュンです(照)私の友人もプリティーリズムの作品書いてるので良ければ読んで下さい(( (5月23日 4時) (レス) id: 3b8bc56239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiko | 作成日時：2022年12月13日 12時
