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page168 舞い込んだ仕事 ページ28

「いつもと……違う?」

Aの目は、サファイアのような青色をしていたはず。目の色が変わることなどありえるのだろうか。

ヒロ「うーん…なんというか、深海みたいに濃くなってるというか…。」

「え……。」

深海のように濃くなるということは、紺に近い色になったということだろう。

ヒロ「そうだ、鏡見た方が早いと思うよ!えっと、手鏡は……。」

と、その時。バタバタと数人が走る足音が聞こえ、ヒロもAもその場で固まった。ドアの方をじっと見ていると、しばらくして寮生達が姿を現した。

シン「Aさん!大丈夫ですか!?」

ユキノジョウ「ご無事で?」

レオ「Aさぁああん!」

誰の許可もなしに部屋に入ると、Aのいるベッドを取り囲む。

カケル「元気そうでなによりです。」

タイガ「栄養足りないんじゃね。」

色んな方向から声をかけられ、全員の言葉は聞き取れない。だが、だんだんと体の中心が、暖かくなっていく感覚がした。

カヅキ「おいおいお前ら、慌てすぎだって。元気だって言っただろ?」

遅れて登場したカヅキが、部屋の入口から寮生に向かって言った。

カケル「で、でも…。」

ミナト「みんな心配だったんですよ。」

ミナトが相変わらずの穏やかな笑みでカヅキに笑いかけると、カヅキもふっと笑い返してみせた。

ヒロ「こらこら、あんまり騒がしくするなよ。」

ヒロの声を聞いて、さっきまで話していたことを思い出した。早く鏡で確認したいが、寮生に囲まれてベッドから出ていきにくい。
なんとか空気を読んでベッドから出ようと試みていると、今度はまた別の人物が部屋に入ってきた。

聖「体調は、大丈夫なのか…?」

優しく尋ねてきた聖の後ろにはコウジが立っている。彼が聖を呼んでくれたのだろう。

A「はい、もう大丈夫です。」

素直にそうこたえると、聖はふっと微笑み、それからポケットに手を入れて何かを取り出した。

聖「病み上がりでこんな話はしたくなかったんだが……急ぎの用でね。話させてもらうよ。」

そう言うと皆、聖に注目する。

聖「今度開催される大会に、特別演技としてAちゃんにショーを披露してほしいと依頼がきてね。承諾してもいいかな?」

特別演技…?私に依頼が…?

依頼が来たことに気持ちが高ぶり、嬉しさが込み上げた。Aは迷わず「はい。」と返事をする。

聖「よかった。本番まであと1ヶ月と少し。頑張ってくれ。」

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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます!本当ですか!とても嬉しいです励みになりますッッどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします!!このシリーズは大好きなので 頑張ってください! (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます!好みッッとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります! (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiko | 作成日時:2019年3月24日 2時

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