page153 突然の電話 ページ13
ーあんsideー
「うーん、暑くなってきたなぁ。」
待ち合わせ場所である大きな噴水の前で呟くと、その後すぐ自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「あんちゃーん!」
「なる!」
桃色の髪を揺らしながら走ってくる彩瀬なるの姿は小動物のように可愛らしい。
なる「お待たせー!」
あん「待ってない待ってない!ほら行こ!」
なるの手を掴み歩き始める。今日は2人で買い物だ。いとも誘ったのだが、あいにく用事があって来れないとの事。
なる「今日はどこに行くの?」
あん「んー、洋服もみたいし、スイーツも食べたいし、そーだ雑貨も見たいなぁ!」
なる「あはは。忙しいね…」
友達と遊ぶのは楽しい。だからついつい盛り上がってしまう。今日も財布が軽くなりそうだ。
商店街を歩いていて、ふと視界に入った服屋に、刺繍の入ったパーカーがあった。自分には似合わなそうだが、彼女にとても似合いそうだと目に止まる。
彼女とは、今目の前にいるなるの事ではなく、青い瞳の少女、Aを指していた。
最近会ってないなぁ…
そんなことを考えながら店を見て回る。自分の服よりAに似合う服を探す方が面白かった。何軒かまわったあと、何気ない話をしながら歩いていると、なるのスマショから着信音が聞こえた。
なる「わ、電話だー。……ん?ヒロさん?どうしたんだろ。もしもーし!」
相手は速水ヒロらしい。こんな昼時になんの用だろう。
「えぇ!ありがとうございます!はい、はい…」
なるが嬉しそうな顔をしたので、悪い内容ではないみたいだ。
「へぇ!お友達ですか!楽しみにしてますね!はい、では明日〜!」
笑顔のまま通話を切り、またその満面の笑みをあんに向けた。
なる「あんちゃん!ヒロさん達が私達に沖縄のお土産買ってきてくれたんだって!」
あん「え!ほんと?嬉しいね!」
そういえば旅行に行くとかそんな話、いとから聞いた気がする。わざわざハッピーレインのメンバーにお土産を買ってきてくれるだなんて思ってもいなかったが。
なる「昨日帰ってきたらしくって。それでね、紹介したい子がいるんだって!明日連れてくって言ってたよ!」
あん「紹介?」
ヒロが誰かを紹介しにくるなんて珍しい。その点も気になるがそれ以前に…
あん「え、というか明日!?どこで?」
1番重要な日にちと場所と時間。なるは後先考えず決めてしまう癖がある。よってスケジュール変更が忙しいのだ。
「ふふ、あそこだよ!」
あそこ…?
「プリズムストーン!」
「プリズムストーン!?」
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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます!本当ですか!とても嬉しいです励みになりますッッどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします!!このシリーズは大好きなので 頑張ってください! (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます!好みッッとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります! (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiko | 作成日時:2019年3月24日 2時