page152 絶対アイドル 愛NG ページ12
ーヒロsideー
「あー！やっと帰ってきた！どこいってたんだよ２人とも！」
別荘に戻ると玄関で待機していたカヅキと鉢合わせた。
ヒロ「俺はAちゃんを迎えに行っただけさ。」
カヅキ「そうかよー…とりあえず早く支度してこい！遅れちまうぞ！」
その言葉を聞いてヒロもAも慌てて自室に戻る。部屋に置いてあったものを鞄に詰め込み、忘れ物がないか確認する。沖縄に忘れ物をしてしまったらなんて、考えたくもない。
全ての荷物をまとめ、部屋を出ようとした時、ヒロはさっきの出来事を思い返した。
「辛い…苦しいんです……」
あれほどまで泣いているAは初めて見た。驚いたし、正直どうすればいいかわからなかったが、無意識にAを抱き寄せていたのだ。
ヒロ「あぁ…またやっちゃったぁ……」
絶対アイドル、愛NG。以前同じようなことをして写真を撮られてしまったことがある。それ以降は気をつけて、なるべく女の人とは距離をおいていた。なのに…
仕方がなかったんだ。
あんな風に泣いていたAを、ただ見ているわけにはいかなかった。
「絶対アイドル…愛、NG。」
これ以上は近づいてはいけない。ヒロの…氷上のプリンス速水ヒロのステータスは崩すわけにはいかないのだ。
「あの子はマネージャー。ただそれだけ…」
ぶつぶつと呟きながら、ヒロは部屋から出た。
コウジ「うーん、楽しかったねぇ！」
飛行機の中で、コウジが伸びながら言った。
カヅキ「そうだなー！こんな遠出久しぶりだったし。」
相変わらず飛行機の中は少し騒がしい。その光景は不思議と微笑ましかった。
隣に目をやるとAがぼうっと窓の外を見つめていた。
ヒロ「…大丈夫？」
小声で話しかけると彼女は振り向きにこりと笑顔を見せた。
A「はい。大丈夫ですよ。」
ヒロ「そっか。良かった。」
大丈夫そうに見えて、Aの笑顔が少しぎこちないことにヒロは気がついていた。色々聞きたいところだが、触れてはいけない気がして聞き出せない。
Aちゃんが、いつか話してくれるのを待とう…
そう心に決めて、またカヅキ達の方へ向き直った。
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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます！本当ですか！とても嬉しいです励みになりますｯｯどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (
レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします！！このシリーズは大好きなので 頑張ってください！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます！好みｯｯとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます！そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります！ (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiko | 作成日時：2019年3月24日 2時
