page142 嬉しい恥ずかしい ページ2
ーヒロsideー
A「一緒に…」
な、え?何を言っているんだ俺は!
自然と口から漏れた言葉に自分で驚く。
一緒に、とは2人でという意味になるだろう。
ここは普通、カヅキとコウジを含めた「4人で」と言うのが最善である。
ヒロ「あ、いや!そうじゃなくて、みんなで一緒にって意味で…」
慌てていると本音を誤魔化しているようにしか見えない。
本音を……?
ヒロ「えっと…」
俺の本音は…
ヒロ「あー…。2人で行くっていうのも、悪くな…」
A「行きましょう。」
ヒロ「え?」
言い終わる前にAが話し出した。
A「行きましょう。その…2人でお花見もいいかなって。……ヒロさんには、いつもお世話になってばかりだし、その……桜見ながらゆっくりしてほしい…です。」
だんだん照れて赤くなっていくAを見ていると、なんだかこっちまで照れくさくなる。
ヒロ「あ……そうだね、たまにはゆっくりしたいし、うん。行こうか。」
A「はいっ。」
嬉しそうに、ふんわり笑うAに合わせてヒロも笑みを見せる。
ヒロ「あ、ほら!まだ写真あるから!」
A「え、見たいです…!」
話題をそらし、Aの顔からも目をそらした。
あんまり女の子慣れしてないんだから、困るなぁ……
照れを隠しながら写真を一緒に見ていると、桜以外の写真も出てきた。食べ物の写真、綺麗な夜景、私物の写真まで様々なものがある。スライドしていると、画面に少女の写真が映った。
A「あれ、私……?」
ヒロ「ああ、大会の時のか。記念に撮ったんだよ、ほら。」
写真の中のAはステージの上でポーズをとっている。ダンスの途中で撮ったのだろう。
A「なんだか恥ずかしいです…」
ヒロ「ええ?そうかなぁ?よく撮れてると思うけど…」
写真のAはとても良い笑顔だ。このときの事を思い返すと楽しさで胸が弾みそうである。
A「プリズムショー…したいな。」
ぼそりと呟いたその言葉をヒロは聞き逃さなかった。
ヒロ「ふふ、じゃあやろうよ!」
A「えっ?」
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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます!本当ですか!とても嬉しいです励みになりますッッどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします!!このシリーズは大好きなので 頑張ってください! (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます!好みッッとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります! (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiko | 作成日時:2019年3月24日 2時