page4 居場所 ページ4
寮へ向かう道。彼らはとても優しかった。けれど、見慣れない風景、知らない人達の中、知らない場所に連れていかれるとなると、やはり不安は膨らんでゆく。
Aは、3人の中でも1番落ち着く、神浜コウジの後ろについて歩いた。
カヅキ「おっ。コウジになついたか。」
A「!?」
ヒロ「まぁコウジは優しいし穏やかだからなぁ。当然だよ。」
カヅキ「ちょっと母親感あるけどな…」
コウジ「ふふっ。まぁAちゃんが落ち着いてくれればそれでいいよ。」
なんだか恥ずかしくなったが、離れても怖いので何もできなかった。
ヒロ「さぁ!着いたよ!」
A「わぁ……」
手入れされた庭に、豪華な建物。これが彼らの寮らしい。
コウジ「まぁ、入って入って。」
3人の後に続いて、そのエーデルローズに入る。こんな所、あったのだろうか…そう思いながらも、ついていくしかなかった。
ヒロ「主宰。少しお話があります。」
主宰と呼ばれたその人は金色の髪をなびかせながら振り返る。
??「ヒロ?だ、誰だ?その女の子は。」
ヒロ「Aといって、その…色々理由があるのですが……住んでる場所が分からないそうなので、思い出すまでここに居させてあげることは可能でしょうか?」
??「理由……?」
カヅキ「それは後でお話しします。ですから俺達からもお願いします!放っとくことはできません。」
??「……ああ。君たちがそこまで言うのなら。なにか事情があるようだしね。」
コウジ「本当ですか!」
カヅキ「ありがとうございます!」
ヒロ「Aちゃん!こちらエーデルローズ主宰、氷室聖さん。」
A「あ、ありがとうございます……」
聖「いいえ。君には何かすごい煌めきを感じるし。歓迎するよAちゃん。
そうだな……じゃあ2階の1番奥の部屋が空いているから、そこを使ってくれ。」
A「あっはい…」
コウジ「じゃあ、案内するよ。」
A「ありがとうございます。」
部屋を出ていこうとした時、聖がAを引き留めた。
聖「ああ!それと。今他の寮生達は小さな大会に向けて頑張っているところなんだ。だから、出来ればオバレ(OverTheRainbow)の3人以外には会わないでほしい。」
A「えっ…!?」
聖「それじゃ、私は仕事が残っているから。」
A「あ…!」
自然と扉を閉められた。オバレ以外の人間と会わない。それは今後のAの生活を苦しめるものとなった。
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kiko(プロフ) - モモガッパさん» そうなんです!そうなんです!楽しみすぎます♪ありがとうございます〜!そう言ってもらえて光栄です(*^-^*)ヒロ様は永遠の王子様ですよぉ〜w (2018年6月15日 20時) (レス) id: c99f7c1494 (このIDを非表示/違反報告)
モモガッパ - 2019の春にキンプリアニメ化&映画化決定しましたね!!この作品とても面白いです!kikoさんはヒロ様が好きなんですね私も大好きです(*^^*) (2018年6月15日 20時) (レス) id: 18a2c7164a (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - kikoさん» そうなんですね!絶対見にいきますありがとうございます! (2018年6月13日 3時) (レス) id: 142f5ad86d (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - しろさん» ありがとうございます!キンプリ大好きですよ♪また映画やるみたいなので早く見たいです…!w (2018年6月11日 22時) (レス) id: c99f7c1494 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - キンプリが好きな方がまだいて嬉しいです!面白いです (2018年6月11日 19時) (レス) id: 142f5ad86d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiko | 作成日時:2018年5月23日 2時