煌めきを君に

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翌日も、俺達はプリズムジャンプの練習をした。ただのスケートのジャンプと考えれば、とても難しい。でもこの世界はプリズムの煌めきで溢れている。それにこの子はたくさんの煌めきを持っているから、プリズムジャンプをすぐとんでしまうだろう。

ヒロ「よし、じゃあ昨日の調子でやってみようか。」

音楽があった方がやりやすいと思い、今日は曲を流しながらレッスンをした。

「自分で煌めきを作り出すんだ。そうすれば自然と滑れるようにも踊れるようにもなるよ！」

ヒロの言葉が届いたのか、Aは今までの滑りと比べ物にならないくらい、なめらかに滑りだした。

「その調子！音楽に合わせて、一緒にとんでみよう！行くよっ」

曲の盛り上がりで二人はリンクを同時に蹴った。

「「スタースプラッシュ！」」

ザッ

とうとうAはプリズムジャンプをとんだ。着地も完璧だった。

ヒロ「やったね！とべたじゃないか！さすがAちゃんだよ！」

A「はい…！ありがとうございます…！」

ヒロ「この感覚、忘れないで。そうすれば２連続も３連続もとべるはずさ」

１度ジャンプをとんだ人は、だいたいその後もジャンプをとぶことができる。きっとこの子なら大丈夫だろう。

Aは今までにない笑顔で話しはじめた。

A「あのっ…！」

ヒロ「ん？」

A「あのっ、私……プリズムショー好きです…！その……私に教えてくれて、ホントにありがとうございます…！」

なっ………そんな改まって……意外と素直なんだなこの子………

ヒロ「アハハ！それは良かった。僕も君がプリズムショーを好きになってくれて嬉しいよ！
きっとこの事を伝えたらコウジもカヅキも喜んでくれるさ。明日も頑張ろうね。」

A「はい…！」

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