煌めきを君に

page23 続くショー ページ23

曲がサビにさしかかった時、Aの煌めきはさらに増していった。
でもそろそろ振り付けが終わる頃。音楽を止める準備に行こうと、歩き始めるとサビが終わった。しかし、Aはダンスを続けている。

コウジ「あ、あれ？振り付けはここまでだったはず………」

カヅキ「おお………いいぜA！フリーダムだ！」

最後までダンスがとまることなく、曲が終わった。あれは即興だろうか。

ヒロ「すごいよAちゃん！」

カヅキ「ああ！良かったぜ！」

３人でAのショーを絶賛していると、遠くから声が聞こえた。

「素晴らしい……！素晴らしいショーだよ！」

４人は一斉にその声の主の方を向く。
そこに立っていたのは……

ヒロ「ひ、氷室主宰………！」

聖は怒るどころかAのショーをほめている。プリズムワールドの使者にはプリズムショーをさせてはいけないこと、分かっているはず………

聖「Aちゃん、君はとても才能がある。どうだ？今度ストリートでショーをしてみては？」

カヅキ「えっ………氷室主宰でも……………」

聖は僕らに向かって微笑んだ。

聖「大丈夫さ。ジュネや茨りんねとは何か違うオーラを感じる。私はこの才能を色んな人に知ってもらいたい………！」

ヒロ「聖さん……………！」

確かに、この子のショーはみんなを笑顔にできる。僕もAちゃんのプリズムショーを色んな人に御披露目したい。

そして、この子に曲を作りたい。そう思った。

A「え、でも私………」

聖「みんな最初は自信がないもの。しかし、経験と共に学ぶことは大きい。君もたくさんの経験をするといいよ。」

なんだか強引の気もしなくもないが、Aちゃんは笑っていたので良かったのかな。

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