さいきょうのふたご【CR】

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ケトside


暇だ。


CRに加入して1ヶ月が経つ。

ただし配信をやるだけで、なんにも普段の日常が面白みを帯びるわけでもなし。
変わったことといえばsellyやRasの他mondoぜだーいんくるーどなどなどの韓国勢とえぺをやるようになったってぐらい。
俺はえぺをやり過ぎると酔うし頭が痛くなる体質なのであまりプライベートで頻繁に遊ぶ事はない。

仕事もなく手持ち無沙汰な俺はつけていたテレビを消してソファに寝転がる。



所謂、仕事の長期休みというもの。
うちの会社は、相変わらず緩いなぁなんてぼぅっとした頭で考えた。

只今12月。家も、かなり寒い空気が立ち込めている。
こんな寒さじゃ暖房なしじゃいきてけない身体になったって仕方ない。
おまけに今は朝。先程暖房をつけたばかりでまだ寒い空気が逃げ回って広がっている。

スマホを見れば自分の故郷が−7℃と書かれた記事が目に入り、母さん大丈夫かなぁなんて呑気なことをこぼした。


「韓国寒そう…。大丈夫かな、」


いつの間にかスマホを覗きこんでいたリオもそうこぼした。
さすがふたご、考える事は同じだ。


『母さんにもしばらく会ってないしな、最後は…1年ちょい前か。』

「ねー。ケトが休みにならないと行けないから、どうしても一年おきぐらいになっちゃうんだよね」

『今年行ってねぇなぁ』

「あー、じゃあいく？1週間くらいさ。泊まりで。」

『さみぃから行きたくねぇけど…さすがに1年に一回は顔出さなきゃかぁ』


丸め込まれた気もするが、すんなりと韓国帰省が決定してしまった。
だが事実1年に一回は顔を出さなければ母さんが心配だ。


『いつから？』

「あー、3日後でいいんじゃない？昼の便」

『そーね』


もう8、9回は乗った飛行機であるのでたいていの便の日時は把握している。

なんだか話が進みすぎて怖いなと思いながら3日後のカレンダーに印をつけた。

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