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楽しい話ではない、そう前置きをした。
今ここにいるけれど、目の前の男の人を信頼しているわけではない。
むしろ、これっぽっちもしていない。
だって、人を信じる事ほど愚かな事はないから。
「母親はずっと前に亡くなりました。顔も知りません。
幼少期からずっと、父親に虐待を受けて育ちました。
そしてその父親も、この前私を捨てて出ていきました。
家賃滞納によって家も追い出されて、行くあてがなくなって、
もう、生きててもしょうがないかな、って。
死んだ方がよっぽど楽だ、って」
平静を装い淡々と話したけれど、心の中は荒れに荒れていた。
私のこれまでは、この数行でまとめる事が出来るのか。
生きていく意味だけじゃなくて、
生きてきた意味すら、そもそもなかったのか。
(されてきたことは、どうしようもなく酷いのに)
(こんなに簡単な、呆気ない2文字でまとめられてしまう)
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月10日 21時) (
レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2019年6月10日 21時
