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とっても大きい。
山本さんに連れられて、初めて野球場に来た感想がそれだった。
京セラドーム大阪、オリックス・バファローズの本拠地球場。
山本さんが職員の人に色々と説明をして、球場内を案内して貰える事になった。
色んなお仕事があることを教えて頂く。
「まずは観客が入るところから、ここは飲食関係が多くて、たまに選手も利用するんだよ」
山本さんがちょこちょこ解説を挟んでくださって、見て歩く。
「じゃあ、選手が使う所に行こう」
「入って大丈夫なんですか…？」
「大丈夫大丈夫、俺が一緒だから何も言われないよ」
確かに何も言われないけど…。
多少の不安と共に、山本さんが扉を開いて中に入る。
「ここはロッカールーム、選手がここで着替えをしたり…」
説明の途中に声がした。
「由伸！と、誰、彼女？」
「彼女じゃなくて、色々あってしばらく家にいる子。
あ、この人も選手で、榊原翼」
「榊原さん。
はじめまして、Aと申します」
ニコニコ笑顔の似合う、素直そうな方だ。
いつの間にか初対面の相手に抱く印象が、明るいものになっている事に気付き驚く。
常に疑いからかかってしまう癖はどこかに行ってしまったのだろうか、それは昨日が私の性格すら丸ごと変えてしまったのだろうか？
「榊原翼です、よろしくお願いします」
「ここで働く事になるかもしれないから、よろしくね」
そう言った山本さんに、榊原さんは「いい子そうだね」と何だか嬉しそうに言った。
いや、いい子ではないですけど。
罵られ続けた日々を思い出してしまった。
「いい子だけど…お前、駄目だよ」
山本さんがスっと私の前に立つ。
「分かってるよ。
何、今案内中？俺も行く」
榊原さんが加わって、次の場所へと向かう。
(新しい出会いに、新しい感情)
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月10日 21時) (
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作者名：るる | 作成日時：2019年6月10日 21時
