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「…何してんの?」
靴を履こうとした時、後ろから声がした。
首からタオルを掛けている、その髪はまだ濡れている。
「…帰ります」
「帰るとこ、ないんじゃないの」
「でも帰ります。ここにはいられない」
「…なんで?」
「住む世界があまりにも違うからです。
どうして、プロ野球選手が私みたいなのを拾ってるんですか」
彼は、え、と辺りを見回し、つけっぱなしのスポーツニュースを見て、あぁ…と頷いた。
「職業なんて関係ないだろ、俺はAちゃんを放っておけない、だから…」
「…私、父に出ていかれた、って言いましたよね?」
静かなトーンで話し始める。
なるべく声が上擦らないように。
なるべく感情を滲ませないように。
(なるべく、嫌われるように)
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月10日 21時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2019年6月10日 21時