甘いプリンに触れたとき【大橋和也】 (ページ7)

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プリンが６つページ7

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女子「…大丈夫？医務室行こ？」

「うん〜…ちょっと休めば大丈夫やでぇ」

借り物競争でゴールしたあと、やっぱり少し体調が悪くなった。自席に戻り少し回復するまで休んでいた。

心配してくれる友達は、順番が来たと競技へ向かう。

あんなに心配されると、逆に申し訳ないなと思っちゃった。

女子「藍沢さん、無理せん方がいいで！全員リレー、うち2回走るし！」

男子「実行委員で疲れ溜まっとったんちゃう？」

女子「ね？医務室行こうや」

「…そこまで言うなら…」

本当に少し休めば回復すると思うけど…クラスの人たちの好意に甘えることにしよか。

ごめんね、と一言言って、医務室へ向かおうとしていたとき。

女子「…あ。一人やちょっと心配やし〜…」

男子「同じ実行委員の大橋、医務室まで付いてけば？」

「え、別にひとりでも」

大丈夫───…そう口にする前に、あの大きな声で大橋くんが返事をした。

歩ける？運ぼか？なんて聞いてくる大橋くんに、大丈夫だよと伝えると、まるで自分のことのように安心した顔をする。

「ごめん、大橋くん」

大橋「ええって！俺やって藍沢さんのこと心配やったし…」

続けて大橋くんは、それに…と呟く。

なんや？なんて頭にはてなを浮かべとると、思ってもいなかった言葉が聞こえてきた。