甘いプリンに触れたとき【大橋和也】 (ページ4)

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プリンが３つページ4

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女子「みてみて。大橋くんってほんまなんでも出来るよなぁ」

「おー、ほんまや凄いね」

体育の時間。本来なら外で持久走の予定だったけど、外が雨のため、体育館で男女にわかれてバスケを行うことに。

友達は隣で試合をしている男子コートを見ながら、そんなことを口にした。

確かに大橋くん、運動神経よかった気がする。バスケも上手いなんて、羨ましい。

大橋「藍沢さん！俺のシュート見てくれとった！？」

「！あ、うん。上手だね、凄かった」

男子の試合を見ながら、ぼーっとしていたら、目の前に突然大橋くんが現れた。

いつの間にか試合は終わっていたらしく、いつものような笑顔で話しかけてくる。

大橋「藍沢さんもこれから試合なんやろ？頑張れ！」

「あ、ありがとう」

女子「藍沢さん試合行こ〜！はっすんナンパ禁止〜」

大橋「ナンパちゃうわ！」

最近、よく話しかけてくる大橋くんと仲のいい女子。

お互い気を使ってないような会話を真横で聞きながら、なんで最近彼女が話しかけてくるのかを考えていた。

「…頑張れ、か」

少しやる気のなかった体育。大橋くんの一言で、ほんの少しだけで頑張ろうという気持ちになった。