甘いプリンに触れたとき【大橋和也】 (ページ3)

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プリンが２つページ3

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初めて大橋くんと話した昨日の放課後。

彼が人気な理由がよくわかった、なんて思いながら、特に関わることもないやろう。

そんなことを思って教室へと足を踏み入れる。

大橋「藍沢さん！おはよう！！」

「…お、おはよう…」

扉を開けると、教室全体に響く声で、大橋くんが私に挨拶をした。

勿論、クラスの人たちはこっちを見て驚いた様子を見せた。

昨日まで、関わりもなければ挨拶だってしていない私と彼が、突然挨拶をしたからだ。

「…なんか、もう疲れた…」

クラス内でも特に目立つ訳でもない私。友達からはなんで挨拶しとるのか、いつ友達になったんー、なんて質問攻め。

大橋くんはきっと、一回話したらその人はもう友達や！ってタイプの人間なんやろうか。

女子「藍沢さん、はっすんと仲良うなったん？」

「えーっと…いや別に仲良うなったとかでは…」

女子「…ふーん、そか。突然ごめんな」

大橋くんと仲のいい女子たちは、突然そんな質問をしてきた。

少し話しただけやし、仲良うなったとかではないよな…？

私の返答を聞くと、何故か不服そうな彼女たちは再び大橋くんの元へと戻っていった。

「…なんだぁ？」

よくわからない彼女たちの行動に、疑問を持ちながら一日を過ごした。