- 時透くん日記 - 〖 鬼滅の刃 〗

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目の前でぽろぽろと涙を零す少女を見ながら、少年は日々のことを思い浮かべる。



“ 時透くん好きです！ ”



にこにこ、幸せそうな笑顔を浮かべる少女の姿。



“ …時透くん ”



薄らと涙を浮かべて、不安そうな顔をして少年の名前を呼ぶ少女の姿。



“ いいんですか…？ ”



二人で夜空を見た時の、やけにキラキラして見えた少女の姿。




“ と、時透くん！あの、て、手……！ ”



すぐに赤くなるわかりやすい少女の姿。

いつしか少年は、少女のことばかり考えるようになっていた。




「 っ、時透くん！ 」

時透「 なに？ 」

「 私も、話があるの！ 」

時透「 うん 」



真剣な目を向ける少女に、優しく微笑む少年。

少女はそんな少年の姿に、緊張が解けたかのように
肩の力がすとん、と抜けた。



「 時透くんのことがずーっとずーっと大好き 」

時透「 うん、知ってるよ 」



少年の返答に、少女は満足気に微笑んだ。



「 時透くん、私の名前、覚えてくれた？ 」

時透「 さあ、どうだったかな… 」



それより、あの雲なんていうんだっけ。

少年は青い空に浮かぶ白い雲を指さしてそう呟く。

そんな様子に不満そうな少女を見ると、
少年はふっ、と口角を上げた。



“ 初めまして！高鳥Aです！ ”

時透( 初めから、ずっと知ってるよ )



それはまだ、少女には秘密────。

結→←♡

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