＃２１ ページ22
Michieda
「 い、一緒に帰ってもええかな…？ 」
俺は平然を装って「 もちろん 」なんて
言ってしもうたけれど。
言われた瞬間、舞い上がってしまいそうなほど
嬉しくなった。
「 道枝くん、私が傘ないと思って
声掛けてくれたんよね？ 」
道枝「 うん、まぁ…。藤田さんなら、
折りたたみ無くても相手に渡すと思って… 」
今日も体調悪い友達を連れて保健室行っとったし。
他人優先な藤田さんやから、
雨の中傘無しで帰るかも…って思ったんやけど。
「 あーあ。でも折角なら道枝くんの傘に
入れてもらえばよかったな〜 」
道枝「 ぅえっと… 」
「 相合傘…ってやつやね 」
藤田さんは傘からちらっと顔を出して、
俺の方を見てそう言って笑う。
その言葉に照れてしまって、
顔を隠すように傘で彼女からの視線を遮る。
道枝「 …藤田さんって、他の人にも
そう言ってたりするん…？ 」
「 え？ 」
道枝「 っな、なんでもないで！気にせんで！ 」
あかん、何言っとるんやろ俺！
藤田さんは当然ながら、きょとんとした表情をして
立ち尽くしとる。
「 はよ帰ろ！ 」と足早に藤田さんの横を
通り過ぎようとしたとき。
「 道枝くんにしか、こんなことせんよ 」
「 一緒に帰りたい人も道枝くんだけ 」なんて
声が聞こえてきた。
藤田さんの表情は傘でよく見えとらんけど、
こんな表情やといいなって考える。
道枝「 藤田さ… 」
「 じゃあ！私こっちやから！ 」
走り去る彼女の姿が見えなくなってから、
顔を手で覆ってへにゃへにゃとしゃがみ込む。
今の言葉は、どういうことなんやろう…。
ちょっとは、期待してもええんかな。
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みぢゅ(プロフ) - はるさん» 私の中のみっちーが可愛い印象つよつよで…！！ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: b629efe56c (このIDを非表示/違反報告)
はる - みっちー、かわよい。 (2023年3月15日 17時) (レス) @page20 id: da1f349121 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぢゅ | 作成日時：2023年2月20日 16時
