＃２０ ページ21
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女子「 今日バイトなのに…どないしよ 」
「 傘、忘れたん？ 」
放課後には雨が降り出した。
友達はバイトがあるのに傘がなくて、
ずぶ濡れで行く訳にはいかん、と困っとった。
私が持っていた傘を友達に渡す。
「 私、折りたたみ傘あるから使いや 」
女子「 え…ほんまに？ 」
「 ほんまに！バイト頑張りや 」
申し訳なさそうに友達はバイトに向かった。
友達の姿が見えなくなってから、鞄から
折りたたみ傘を取り出そうとしたとき。
誰かに後ろからぽんっと肩を叩かれた。
道枝「 藤田さん、その…。ほんまに傘、ある？
あれやったら、俺の傘でよければ入る…？ 」
「 ぁ…えっと 」
折りたたみ傘はほんまに持っとる。
でもこれはチャンスやったりするんかな。
どうしよう、どうしよう…。
道枝「 藤田さん？ 」
「 …あ、ある！折りたたみはあるんやけど… 」
道枝「 そっか、あるならよかった 」
折りたたみ傘を見せると、安心したように
笑みを零す道枝くん。
彼は「 じゃ、またね 」と傘を広げて歩き出す。
「 み、道枝くん！ 」
私も傘を広げて、先に進んどった彼の隣に
並ぶように立つ。
私の行動に不思議そうにしとる道枝くんの顔を
覗くようにして言う。
「 い、一緒に帰ってもええかな…？ 」
自分から言うんは恥ずかしくて、
さりげなく傘で顔を隠す。
道枝くんはどんな顔をしとったのか知らんけど、
「 もちろん 」と優しい声がした。
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みぢゅ(プロフ) - はるさん» 私の中のみっちーが可愛い印象つよつよで…！！ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: b629efe56c (このIDを非表示/違反報告)
はる - みっちー、かわよい。 (2023年3月15日 17時) (レス) @page20 id: da1f349121 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぢゅ | 作成日時：2023年2月20日 16時
