＃２４ ページ26
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お粥を作って、再び恭平の部屋に戻る。
ちょうど恭平も目が覚めたみたいで、
ベットから体を起こしていた。
高橋「 ……A… 」
「 恭平、起きた？おはよう 」
恭平は、まだハッキリとしない声で、
おはようと微笑む。
学校で見る、かっこいい恭平とは違って、
少しぽやぁとしてる姿が可愛ええ。
高橋「 …なに、持っとん？ 」
「 あ、ごめん。勝手にキッチン借りた…。
お粥なんやけど、食べれそう…？ 」
恭平が頷いたのを確認して、お粥を渡す。
それでも、恭平がお粥を食べる気は無い。
「 えぇっと…？ 」
高橋「 …───食べさせてくれへんの？ 」
昔は食べさせてくれたやん、と続ける。
昔は恭平が好きって、自覚してへんかった。
今はそんなことしたら、自分の心臓
いくらあっても持たへんよ。
高橋「 …あかんの？ 」
「 …わかったよ…」
熱のせい。熱のせいでこう言っとるんや。
別に深い意味なんてないんやから、
今だけは、意識せんでいこう。
自分で自分に暗示をかける。
「 ん。あ、あーん… 」
高橋「 …んまいで 」
「 ！そ、そっか。よかった 」
ただその一言だけで、また心臓が鳴り出す。
自分のチョロさに呆れながら、
恭平がお粥を全部食べたことに安心する。
「 薬、置いておくから飲んでね 」
食器を片付けようと、扉を開けた時。
後ろから、また自分の心臓を高鳴らせる
恭平の言葉が聞こえてきた。
高橋「 …熱やから、言った訳やないで。
Aに、食べさせて言うたんは 」
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作者名：みぢゅ | 作成日時：2022年12月22日 18時
