王子様系女子 × ナルシスト男子＝幼馴染 (ページ18)

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＃１７ページ18

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「なに、今の… 」

女子「これは…うーん… 」

恭平の行動に、友達やクラスメイトは、
苦笑いをして首を傾げていた。

そのクラスメイトたちの行動に、
自分は首を傾げる。

「恭平、好きな人おったんや」

女子「知らんかったん？」

女子「見てればわかると思うけど」

見ててもわからない自分は、鈍感というか
それを通り越して馬鹿なんやろうか。

幼馴染やのに、知らないもどかしさと、
何か別の気持ちが蠢いて変な感じ。

男子「高橋のこと探してくれば？」

「うーん…そうするかぁ」

立ち上がって教室を出る。

廊下には大西くんがいて、恭平が行った先が
どこだかを教えてくれた。

大西くんのクラスまで聞こえてたんや。

結構離れとるのに、すごいなと感心してしまう。

「大西くんが言うには、ここら辺に… 」

───ダンダンッと、ボールをつく音。

そして、ボードにあたりネットをくぐる音。

聞きなれた音を耳にして、体育館を覗く。

「ナイスシュート」

高橋「 A…」

「バスケ部エースの王子様が教えたろか？」

冗談でからかうように言ってみる。

恭平は一瞬、ポカンとした顔をしたけれど、
すぐに笑いを零して言い放った。

高橋「俺の方が上手いで」

「どうだか」

高橋「ほな、勝負しようや」

「ええで」

好きな人、どんな人？

なんて聞けずに、──いや、聞かずに。

二人で昔のようにバスケを楽しんだ。