王子様系女子 × ナルシスト男子＝幼馴染 (ページ12)

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＃１１ページ12

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高橋「 Aっ！」

「恭平」

女の子と入れ違いでやってきたのは恭平。

何やら焦ったように自分の名前を呼んでいて、
目の前で膝に手をやって息を整えとる。

恭平の後からは、恭平と仲のいい人達の姿が。

「どしたん、恭平。そんなに慌てて… 」

高橋「何もされてないんか！？」

「っえ、うん」

そう答えると、ホッとしたように
恭平の顔の表情が柔らかくなる。

──これは…何か、勘違いしとる？

「恭平？あのね、呼び出したんこっち」

西畑「俺さっき説明したやん… 」

説明したんや、西畑先輩。

じゃあ理解してへんだけなんか。

幼馴染の頭の悪さがなんか愛しくなって、
自分より背の高い恭平の頭を撫でた。

「自分は平気だから、心配しすぎ」

大西「せやでぇ恭平。今回は心配する要素
何も無いんやから」

大西くんが恭平の背中に手を置いて
呆れたような笑顔を浮かべた。

大西くん、何その笑顔、可愛すぎん…？

「まぁ、そういうことやから。
自分は部活なんで恭平のことお願いします」

長尾「はい！」

恭平のことは任せると、長尾くんが
すごく大きな声で返事をした。

──良い友達を持ったな、恭平よ。

なんて、脳内でカッコつけながら
駆け足で部活に向かった。