検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:2,088 hit

105話 ページ5










父親の言葉に、コヨミは拳を握る。





コヨミ「……しん兄が死んだから何よ…。

私はみんなと一緒にいたいの」



「それもあと2年のタイムリミット付きだがな。

それまでに、ごっこ遊びのお仲間とは綺麗さっぱりサヨナラする。

それが俺からの条件だったはずだ」



コヨミ「……」



「まさか、この期に及んで約束を違えようとは思っていないだろうな」



コヨミ「……約束は守る。

…2年……あと2年でしょ」



「そうだ。

忘れるなよ、朔。

お前は選ばれし人間だ。

こんなところて燻るような子ではない」



コヨミ「っ……」



「さて、顔も見れたし俺は帰ろう」





立ち上がる父親。





コヨミ「パパ」



「なんだ」



コヨミ「……みんなの前には絶対に現れないで。

それだけは、約束して」



「………わかった。

早く退院出来るといいな、朔」





バタン





コヨミ「.………2年…」






























コヨミ「……」





看護師「弦月さーん、検診のお時間ですよー」



コヨミ「はーい」





ぼーっと外を見つめていたコヨミ。


看護師が持ってきた車椅子に乗って病室を出る。






子供「まってー!」



子供「きゃー!」





コヨミ「…子供、多いんですね」



看護師「そうね。

何かしらの病気で入院してる子たちなんだけど、はやく元気になって欲しいものだわ」



コヨミ「……」






ガンッ





看護師「す、すみません…!」



?「いーよいーよ、オレの方こそごめんね」






看護師さんが誰かとぶつかった。





?「………入院してるって噂、本当だったんだ」



コヨミ「は…?」





どこか聞き覚えのある声に、コヨミは振り返る。





一虎「久しぶりだね〜、コヨミ」



コヨミ「か………一虎ッ!!!」

106話→←104話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しょうが湯 | 作成日時:2021年9月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。