3話 ページ4
すると、鳳先輩が盛大に登場した。
鳳「ようこそ！team鳳へ。これから１年「ちょっと待て！」ん？」
鳳先輩の言葉を天花寺が遮る。
天花寺「1人、何かの間違いで入って来た奴が居るだろ」
そう言い星谷に視線を移す。
星谷「ムッ…」
鳳「え？君の事？」
笑顔で予想外の返しを言った鳳先輩。
天花寺「！？」
『(プッ…)』
鳳「冗談だよ。ここに居る6人は俺が選んだスター枠。間違いないよ」
その言葉に天花寺だけが不満そうな顔をしていた。
鳳「さっ、せっかくだから自己紹介でもしてもらおうかな。君からどうぞ？」
鳳先輩は星谷の前で止まってそう言った。
星谷「あ…はい！星谷悠太です。よろしくお願いします！」
那雪「那雪透です…」
月皇「月皇海斗…よろしく」
空閑「空閑愁」
天花寺「天花寺翔だ」
『桜宙A…です』
自己紹介が終わると、鳳先輩は手をパンと叩く。
鳳「オーケー。今日から君達はチームだ。この１年を乗り切る為に6人でしっかり協力してね」
星谷「乗り切る？」
鳳「今回の選考で選ばれたからといって、ミュージカル学科に入れた訳じゃない」
星谷「えっそうなの？」
星谷はそう言うと、周りを見た。
鳳「ミュージカル学科は専科だからね。正式な入科は２年生から。つまり、１年の君達はただの候補生って事。
今回選ばれたスター枠５組を含めた全２０組は、あくまでも第一次選考を通過しただけ。第二次選考となる新人お披露目公演で半分の１０組が脱落。
最終選考の綾薙祭でのステージでさらに半分が脱落。正式にミュージカル学科への入科が認められるのは５組、２５人だけなんだ」
『(２５人だけ…ん？あれ…私達…)』
星谷「…ん？でも、俺達６人…」
星谷が疑問に思ってた事を口に出した。
鳳「君達は特別だよ。俺はこの６人が良いと思って選んだんだ」
『(やっぱりこの人…)』
鳳「あと、当たり前だけどスター枠だからといって特別扱いはされない。特典は俺達華桜会メンバーの指導が受けられるって事くらいだね」
星谷「でもそれって結構有利な事なんじゃ…」
鳳「それは君達次第だよ」
『(私達次第…)』
鳳「…では、始めようか。
さっboys&girl、遊びの時間だ！」
…え？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
鳳「今回はこれをやってもらうから」
私達の手には“綾薙学園殺人事件〜第4幕〜”と書かれた台本があった。
星谷「綾薙学園殺人事件？」
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作者名：Azuki x他1人 | 作成日時：2021年6月19日 18時
