2話 ページ3
翌朝、オーディションの結果が掲示板に張り出されていた。
スター枠(team鳳)
Ａ組 天花寺 翔
Ａ組 那雪 透
Ａ組 星谷 悠太
Ｂ組 空閑 愁
Ｂ組 月皇 海斗
Ｃ組 桜宙 A
『ふぅ…(team鳳、ね…)』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今日はチーム鳳での稽古初日。
時間前に稽古場所に着き、扉を開ける。
『失礼します…』
中に入ると、まだ誰も来ていなかった。
『(今のうちに着替えよ)』
着替え終わると、扉が開き1人入って来た。
彼は私を見ると、端に移動し着替えだした。
空閑「…」
『…』
お互い無言の状態が続く。
すると、また誰か入って来た。扉に目を向けると入って来たのは…
『！(月皇、海斗…)』
月皇遙斗の弟だった。
彼もまた無言で支度を始める。
そして、また1人と入ってきてお互い無言でストレッチを始めていた。
『(後1人か…)』
部屋には5人おり、稽古時間がもう始まるというのに後1人が来ていなかった。
そして…
星谷「失礼しまーす」
天花寺「あぁ？」
月皇「ん？」
空閑・貴女「『…』」
時間ギリギリに来た彼を皆んな一斉に見た。
那雪「あ、星谷君」
星谷「那雪…」
星谷と呼ばれた彼は那雪と呼ばれた奴を見ると安心そうな顔をした。
そして、一歩前に出て自己紹介をする。
星谷「俺、星谷悠太！これからよろしく！」
月・空・天・主「…」
私達は何も答えない。…すると、少し間が空いて、天花寺が口を開いた。
天花寺「何でお前が此処に居るんだ」
星谷「何でって…」
天花寺「おかしいと思わないか、ど素人」
天花寺はキツい言葉をかける。
月皇「どういう意味だ？」
天花寺「あぁ、お前は別のクラスだから知らないだろうなぁ。コイツは音楽コースも無い一般校の出身だ」
星谷はその言葉に顔を顰める。
天花寺「だからこんな時間に来やがるんだ」
星谷「時間なら指定された通りに来たけど…」
天花寺「それは稽古の開始時間だ。つまり、その時間にはウォーミングアップまで済ませておくのが当然なんだよ、野暮助」
星谷「くっ…」
星谷は言い返せないのか悔しそうな顔をした。
那雪「て、天花寺君…！」
天花寺「こんな野暮介と俺が同じチーム？ハッ、なんかの間違いだろ」
月皇「間違いかどうかは、俺達を選んだ人に聞いてみれば分かる事だ」
星谷「その人って？」
私達を選んだ人…
天花寺「確か名前は…」
『鳳樹』
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作者名：Azuki x他1人 | 作成日時：2021年6月19日 18時
