第七十夜_未来篇9_ ページ9
銀時side
未来のAは高杉の妻になっていた
その間には子供までいた
でも、不思議と怒りは込み上げては来なかった
何故だろう
俺は何よりも誰よりも大切なのに
Aのことを愛しているのに
『銀時?』
俺の隣に立つA
海岸沿いで佇むその姿は言葉にできないくらい美しかった
海風が藍色の長い髪を弄ぶ
その度に髪を抑えるAの白くて細い指先
俺はいつだって彼女に酔い痴れる
『未来の私、すごく幸せそうだった』
沈む夕陽を見つめながら呟くA
「お前は俺が幸せにする」
そうだ
未来のAは幸せにすることはできなかった
でも、俺には今がある
今のAを絶対に______
『ありがとう。私も、銀時のこと幸せにする』
「それは男である俺の役目だろ?」
『一緒にならなきゃ意味無いでしょ?』
「まあ、そうだな」
クスッ、と笑うA
本当に愛しくて愛しくて
「帰るか」
『うん』
「未来なんて来るもんじゃねぇな」
『そうだね。分かってる未来なんて面白くないもん』
Aと手を繋ぎながら俺は時間泥棒の元へと向かおうとした
その時だった
ポツッ
『あれ?雨?』
突然に降ってきた雨
それは段々と激しさを増す
『どうしようか』
「とりあえず土方んとこ行くぞ」
『そうだね』
Aの手を強く握りながら急いで歩く
___白夜叉
「!?」
『銀時?どうしたの?』
なんだ今の
俺のことを呼んだ?
瞬間、Aの手が離れていくのを感じた
「A!?」
?「白夜叉よ」
………魘魅……!?
Aは奴の腕の中だった
動きが全然読めなかった
?「この女は預かっておく。返して欲しければ___に来い」
「おい待てッ!」
そのまま空高く飛んでいく魘魅
なんで、Aを
俺は指定された___に向かった
253人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐(プロフ) - いつも、楽しくドキドキしながら読ませてもらっています。最終章悲しいですが、頑張って更新してください!(*^-^*) (2016年3月13日 22時) (レス) id: 3722604844 (このIDを非表示/違反報告)
しょうが湯(プロフ) - ももさん、ありがとうございます!神威中心ですか……中々難しいですね。できるだけ頑張ってみます! (2015年12月21日 22時) (レス) id: a60dad756d (このIDを非表示/違反報告)
もも - 最終章(><)悲しいですけど、でも楽しみです!!それに登場人物がいいですよねぇーこのお話好きなんですけどねぇー(´・ω・`)次は神威中心がいいかなぁーって(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: f36a0d6d93 (このIDを非表示/違反報告)
しょうが湯(プロフ) - 銀河さん、燕子花さん、漣さん、コメントありがとうございます!!最終章なんですよおおおお!私自身も、一番長く書いてきた作品かので、少し寂しかったり心残りがあったりしますね(^^)でも、頑張って終わらせます!応援の程よろしくお願いしますねっ(^^♪ (2015年12月21日 7時) (レス) id: a60dad756d (このIDを非表示/違反報告)
漣 - Oh!ついに最終章ですか!何だか寂しくも感じます…。更新頑張って下さいね! (2015年12月21日 6時) (レス) id: 0c410c3588 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょうが湯 | 作成日時:2015年12月6日 18時