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6話 ページ7








突然鈴が鳴った。



凛とした空気が漂って、ほのかに香る潮風の香り。

海の香りだろうか……これは。






『離してやれ、不死川』


不死川「でもよォ!!」


『離せと言ってるのが聞こえないのか?』


不死川「っち!!」





バンッ、と禰豆子が入った箱を地面にたたきつけた。

俺は急いでその箱に覆い被さる。





『乱暴して悪かったな。

お前が、鬼を連れているという剣士か』


炭治郎「っ……そうだ!」


『ほう……面白いじゃないか』





そう言って不敵に微笑む人。

男の人?女の人?


分からない……この人からは海の香りしかしない。



でも……綺麗な人だ……。






『もうすぐお館様が来る。

お前たちも整列しておけ』


胡蝶「わかりました」


煉獄「並ぶぞ!」






この人の一言で、柱全員が一列に並んだ。



この人は……リーダーか何かか?

他の柱とは何か違う……特別な匂いがする。





産屋敷「やあみんな。おはよう。

空は青いのかな?良い天気だね」


『お館様こそ、調子が良さそうだな』


産屋敷「海暁こそ。なんだか気分が良さそうじゃないか」


『そうさな』




産屋敷「みんなも知ってるだろうが、

竈門炭治郎、禰豆子両名は鬼殺隊の一員として迎え入れることにしようと思う」


不死川「納得できませんお館様。

何故、鬼を鬼殺隊に迎え入れなくてはならないのですか。

ここは鬼殺隊。鬼を殺してこその正義」


伊黒「不死川の意見に賛成です。

何故鬼を鬼殺隊に置かなければならないのですか。

この兄妹と冨岡に厳正な処罰をお願いしたく思います」


産屋敷「うん……」


不死川「鬼は悪!全ての鬼を滅殺してこその鬼殺隊!」






炭治郎「何が……滅殺だ…ふざけるな!!」


『!』


炭治郎「俺は、誰だろうと禰豆子を傷つけるやつは許さない!!

善良な鬼と悪い鬼の区別がつかないなら柱なんて辞めてしまえ!!!」


不死川「んだとォ……」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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