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41話 ページ42








それから数週間。

しのぶが紅蓮寺邸にいる期間は残り一週間となった。





夏葵凪「おいしのぶ!」


しのぶ「なんですか?」


夏葵凪「今から山へ稽古に行く。

瑠璃羽と三人で行くぞ」


しのぶ「はい!」


瑠璃羽「早く行くよ〜しのぶ〜」







カナエ「ふふっ」


紅蓮寺「どうした?」


カナエ「心配で来てみたけれど、随分と仲良くなったんですね」


紅蓮寺「あの二人は素直な性格だ。

負かされて、気づく。

自分よりも強い奴がいるということにな」


カナエ「しのぶもとっても楽しそう。

良かったです。紅蓮寺さんに頼んで」


紅蓮寺「いいや、何してないよ。

全てはしのぶ自身の努力の賜物だ」


カナエ「そうですね。

あ、そうだ。

私、明日から遠方の街に出るんです」


紅蓮寺「任務か?」


カナエ「はい。

なんでも、女性ばかりが襲われているという街があるそうで。

私が出向くことになったんです」


紅蓮寺「そうか。

なら、しのぶも一緒に連れていくといい」


カナエ「え?」


紅蓮寺「アイツはもう大丈夫だ。

強くなった。

低級の鬼くらいなら平気で突けるだろうよ」


カナエ「で、でも…

鬼は首を切らないと死なないんですよ?」


紅蓮寺「大丈夫大丈夫。

とっておきの秘策をアイツに教えた。

明日にはしのぶの日輪刀も届くはずだ」


カナエ「日輪刀まで!?

何から何まで……すみません…」


紅蓮寺「ははっ、問題ない。

今度、甘味でも奢ってくれよ。

礼はそれで十分だ」


カナエ「まあ、ふふっ。

分かりました。任務から戻ったらしのぶと夏葵凪くんと瑠璃羽ちゃんも連れて行きましょう」





カナエは満面の笑みで微笑んだ。




紅蓮寺「ああ。行こう」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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