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4話 ページ5








紅蓮寺「美味いな、この甘味」


瑠璃羽「本当ですね、師範!」


紅蓮寺「どうだ、夏葵凪」


夏葵凪「とても美味しいです、師範」





町の中心にある甘味屋。

たくさんの人で賑わう町は、活気に満ちていた。





瑠璃羽「そういえば師範。

むぐっ…鬼殺隊内で流行っている噂って知ってますか?」


紅蓮寺「噂?」


瑠璃羽「なんでも、師範の性別がどっちかって噂がたってるみたいで」


紅蓮寺「は?」


夏葵凪「瑠璃羽!!」


紅蓮寺「そうかそうか、ははっ」


瑠璃羽「師範?」


紅蓮寺「まあ、どちらでもいいさ。

好きな方を選べばいい」


瑠璃羽「ええー!」


紅蓮寺「お前たちもそうだろ?

好きに呼べばいいさ。

さてと、そろそろ昼寝の時間だ。帰るぞ」


夏葵凪「そうですね師範。

おい瑠璃羽、さっさと食べろ。置いて行くぞ」


瑠璃羽「酷いよ夏葵凪〜!」


















紅蓮寺「ふぁ〜」




紅蓮寺「冨岡じゃないか」


冨岡「……ああ」





帰る途中のこと、

屋敷の近くに水柱 冨岡義勇が一人佇んでいた。





紅蓮寺「何か用か?」


冨岡「ああ、お前に渡したいものがある」


紅蓮寺「渡したいもの?」




瑠璃羽と夏葵凪が警戒心剥き出しに冨岡を睨む。





紅蓮寺「お前たち、先に屋敷に戻っていろ」


瑠璃羽「うう…」

夏葵凪「わかりました」





冨岡「これを」


紅蓮寺「ああ、この間のやつか」


冨岡「助かった。ありがとう」


紅蓮寺「どういたしまして」


冨岡「……紅蓮寺」


紅蓮寺「まだ何かあるのか?」


冨岡「その、だな。

次の非番、合わせないか?

美味い定食屋を見つけたんだ」


紅蓮寺「ああ、構わんぞ。

美味い飯屋ならついていくさ」


冨岡「そうか…!」


紅蓮寺「じゃあな冨岡。

私だけにじゃなく、みんなにも親しく接すれば嫌われないぞ「 」


冨岡「…俺は嫌われてない…」


紅蓮寺「あははっ。そうだな。

少なくとも、私はお前を嫌ってはいない。

じゃ、また明日、柱合会議で」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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