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34話 ページ35









カナエ「紅蓮寺さん!」





問いかけた時、姉さんが慌てた様子で割って入ってきた。




カナエ「困りますよ紅蓮寺さん!

柱合会議があるというのに!」


紅蓮寺「ああ、すまんすまん」


カナエ「私の妹が何か?」


紅蓮寺「ああ、少し遊んでただけさ」





そう言って、紅蓮寺さんは私に刀を返してきた。





紅蓮寺「あとは、お前の努力次第だ」





カナエ「もう!

紅蓮寺さんと何をしていたの!」


しのぶ「け、剣術を教わってて……。

今の人って何者なの?」


カナエ「あら、しのぶは知らないの?

紅蓮寺海暁さん。

鬼殺隊海柱で鬼殺隊最強の異名を持つ、海の呼吸の使い手よ」


しのぶ「き、鬼殺隊最強…!?」


カナエ「古株なのよ、紅蓮寺さんは。

まあ、素性は誰も知らないんだけどね」


しのぶ「知らないって……?」


カナエ「性別も年齢も出生も、何もかも不明。

不思議な魅力を持っていて、周りの人を惹き付ける能力に長けているの」


しのぶ「そうなんだ……」


カナエ「ふふっ、しのぶ。

何か良いことでも教えてもらったの?」


しのぶ「そ、そんなことないわ!

あんな人……訳分からないもん」


カナエ「きっとしのぶにとってプラスになることよ。

私も戻らなきゃ!

鍛錬も程々にしなさいね〜」






紅蓮寺海暁……。

あの人なら、私がどうやって強くなれるのか、教えてくれるかもしれない。

















カナエ「紅蓮寺さん」


紅蓮寺「胡蝶?」





柱合会議を終え、カナエは紅蓮寺へ話しかける。

が、





瑠璃羽「……」


夏葵凪「……」




カナエ「あらあら……」


紅蓮寺「お前たち、睨むのはやめろ。

一応柱様なんだからな」


夏葵凪「師範。早く稽古を」


瑠璃羽「私たちもっと強くなりたいです!」


紅蓮寺「わかった。わかったから大人しくしろ」


カナエ「ふふっ、相変わらずね。

二人とも、元気にしてた?

会うのは二年ぶりくらいじゃないかしら?

少し大きくなったんじゃない?」


紅蓮寺「やっと人前に出せるくらいの教養を身につけさせたからな。

お前たち、先に屋敷に戻っていろ。

私は胡蝶と話がある」





紅蓮寺の言葉に二人は渋々頷いた。

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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