29話 ページ30
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夏葵凪「繋がってない」
炭治郎「そうなのか」
瑠璃羽「私たちは小さい頃、師範に拾われたの。
その先が鬼殺隊だったってだけ」
伊之助「じゃあガキん頃から剣術習ってたのか?」
夏葵凪「ああ。
師範は剣の達人でな。
右に出る者は誰もいないくらい強い人だ」
善逸「でもさ、二人とも師範以外に姉様とか兄様とかって呼んでるよね?
なんでまとめないの?」
瑠璃羽「私は最初見た時、師範を女だと思ったからよ。
こんなに美しい姉が欲しかったっていう願望があったからかもだけど」
夏葵凪「俺は男だと思った。
こんな強くて逞しい男になりたいと。
兄がいれば、と思ったからだ」
炭治郎「素敵じゃないか」
二人「え?」
炭治郎「紅蓮寺さんにしか出来ないことだな。
女性か男性か分からない。
だから、自分たちの好きなように呼ぶ。
紅蓮寺さんもきっとそれを望んでいるから、二人の好きにさせてるんだろ?」
夏葵凪「お前、よく分かってるじゃないか。
俺が柱になったらお前を継子にしてやる」
瑠璃羽「はぁ!?柱になるのは私よ!」
夏葵凪「お前みたいな泣き虫じゃ柱は務まらない!」
瑠璃羽「なんですってぇ!!」
わちゃわちゃ、また賑やかになる。
その時だった。
紅蓮寺「はは、はははははっ」
全「!!!!!」
紅蓮寺が笑った。
全員が一斉に紅蓮寺に視線を向ける。
紅蓮寺「お前たちは相変わらずだな。
おちおち寝てもいられんわ」
炭治郎「ぐ、紅蓮寺さ……」
炭治郎が名前を呼ぶよりも先に、紅蓮寺へ飛びかかったのは、
瑠璃羽「姉様っっ!!!」
夏葵凪「兄様っっ!!!」
この二人だった。
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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時