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28話 ページ29










瑠璃羽「あー、失敗しちゃった」


夏葵凪「この馬鹿者が!

いつになったら料理を覚える!

少しは女としての自覚を持て!」


瑠璃羽「女性でも料理が出来ない人くらいいるわよ!」


夏葵凪「お前だけだ!」


瑠璃羽「何よー!!!」




炭治郎「ま、まあまあ落ち着いてくださいよ」


善逸「うんうんっ!

可愛い顔が台無しですよ〜瑠璃羽さん♡」


伊之助「天ぷらだ!天ぷらを作れ!!」






何気に仲良くなったこのメンバー。

歳が近いだけのことはあり、今ではすっかり打ち解けたように見える。






夏葵凪「師範は揚げ物をあまり好まない!

好きな物は野菜中心の料理だ!

肉も鶏胸肉。カロリーのあるものは好きではない!」


炭治郎「そうなんですね!

じゃあ魚とかどうですか?」


夏葵凪「魚か。いいだろう。

焼き物はお前に任せる。炭治郎」


炭治郎「はい!」



夏葵凪「あと」



炭治郎「はい?」


夏葵凪「タメ口でいい。

歳も変わらないだろう。

お前のことは、まあ……その…」


瑠璃羽「あれれ〜!

夏葵凪ったら、炭治郎と友達になりたいみたいね!」


夏葵凪「と!」


炭治郎「いいぞ!

よろしくな!夏葵凪!」


夏葵凪「!」





ここでまた一つ、友情が芽生えたような。


















瑠璃羽「師範!お昼ご飯作ってきましたよー!」


夏葵凪「今日は師範の好物ばかりです!

みんなで一緒に食べましょう!」





料理が乗ったおぼんを、紅蓮寺の隣へ置く。

眠ったままの紅蓮寺の横で、五人は向かい合って座った。





炭治郎「いただきます!」





炭治郎の掛け声に、一斉に食事が始まった。





伊之助「うめぇ!うめぇ!」


善逸「ねぇねぇ、僕も瑠璃羽ちゃんって呼んでもいい??」


瑠璃羽「は?やだ」


善逸「がーーーん」


炭治郎「むっ、瑠璃羽!

この卵焼き殻が入ってるぞ!」


瑠璃羽「良かったわね炭治郎。

それは当たりよ当たり」


伊之助「まっず」


瑠璃羽「なんですってぇ!!!」


善逸「あ、そういえば、ずっと聞きたかったんだけど。

瑠璃羽ちゃんと夏葵凪って血は繋がってるの?」


瑠璃羽「何ナチュラルにちゃん付けしてんのよ殺すわよ」






夏葵凪「繋がってない」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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