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16話 ページ17









炭治郎は困惑していた。


何故、こんな殺気だった二人に斬りかかられなければならないのか。






炭治郎「鬼を連れてきたことを謝るつもりはない!

俺の妹だ!!

人を絶対に食べないということが、お館様と紅蓮寺さんにも認めてもらえたんだ!!」


瑠璃羽「ふざけないで!!

そんな下らないことの為に私たちの師範を巻き込んだこと絶対に許さないわ!!」


炭治郎「し、師範!?」


胡蝶「気をつけて下さい竈門くん!!

その二人は、紅蓮寺さんの継子です!

実力は貴方よりも上です!!」






しのぶの言葉に、炭治郎は自分の体に一層の力を入れた。

二人がかりで繰り出される刀の力が重い。


今の炭治郎では避けることだけが精一杯だ。






夏葵凪「何故避ける!刀を抜け!戦え!」


炭治郎「戦えない!俺達は仲間だ!」


瑠璃羽「鬼を連れてくるような奴を仲間だとは思えないわ!」


炭治郎「信じてくれ!妹は…禰豆子は決して人を食べない!!」


瑠璃羽「アンタの妹が人を食おうが食うまいがどうでもいいのよ!!」


夏葵凪「俺達にはどうでもいいことだからな!

問題はお前が俺達の大切な師範を巻き添えにしたということだ!!」


瑠璃羽「アンタだけは生かしておけない……!!」


胡蝶「竈門くん…!!」


炭治郎「っ……!!!」






ガキィィンッ!!!






瑠璃羽「!」


夏葵凪「!」




紅蓮寺「お前たち……何をしている」








二人の刀を一瞬にして吹き飛ばした紅蓮寺。

その声は、低く、怒りに満ちていた。

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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