15話 ページ16
。
産屋敷「そうだね。
きっと、あの子たちなら受け入れてくれるだろう。
なんといっても、人嫌いな君が妹と弟としてそばにおいてるくらいだ。
それに、君みたいな“哀しくも優しい怪物”をあいしてくれているのだから＿＿＿＿＿＿＿」
紅蓮寺「ﾊｯ、言うようになったじゃないか。
あんなガキだったのになぁ、耀坊よぉ」
産屋敷「ふふ、礼儀を欠いているつもりはないよ」
紅蓮寺「いいさ。
アンタの一族には恩がある。
鬼舞辻無惨を倒すまでは、そばにいて見守るさ」
産屋敷「見守るだけでは困るな。
君のその手で、みんなを引っ張って欲しいものだ」
紅蓮寺「指揮官ってか？
私には向いていない職業だな」
産屋敷「向き不向きは関係ないさ。
君にはその責任と義務がある」
紅蓮寺「はいよ。従いますよ、お館様」
産屋敷「良し。
どうかな？一杯付き合ってくれないか？」
紅蓮寺「おいおい。体は大丈夫なのか？
天音に叱られるぞ？」
産屋敷「大丈夫だよ。ほら、この通り、ね」
紅蓮寺「どうだかなぁ。まあ、昼間っから飲む酒は一興だ。付き合うぜ、お館様」
と、盃を交わそうとしたその時、
隠「た、大変でございます！！！」
紅蓮寺「何事だ。お館様の御前であるぞ」
隠「申し訳ございません！しかし！！」
産屋敷「構わないよ。用件は？」
隠「は、はい！
海柱様の継子であらせられる瑠璃羽様と夏葵凪様が！」
紅蓮寺「なんだと……」
。
炭治郎「うわぁ！！」
ダンっ！
炭治郎の目の前で振りかざされた刀、日輪刀。
咄嗟の判断で素早く避ける。
胡蝶「あなた達！何をしているか分かっているのですか！」
瑠璃羽「絶対許さないわ！竈門炭治郎！！」
炭治郎「な、なんなんだ君たちは！！
いきなり斬りかかってきて！！」
瑠璃羽「隊律違反とでも言いたいわけ？
そうはいかないわよ…！
鬼を連れてきたアンタにだけは！！」
胡蝶「落ち着きなさい！！
処罰されるということが分からないのですか！！」
夏葵凪「どんな罰でも受けますよ。
但し、竈門炭治郎、禰豆子両名を処刑してからな！！」
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作者名：しょうが湯
| 作成日時：2019年9月17日 0時
