13話 ページ14
。
悲しい匂いだ_______。
初めて、この人から感情の匂いがした。
紅蓮寺「すまないな」
そう言って、紅蓮寺は炭治郎に微笑んだ。
炭治郎「紅蓮寺さんが謝ることじゃないです。
でも、必ず禰豆子を人間に戻す方法を探します」
紅蓮寺「ああ、できるだけ私も尽力しよう」
炭治郎「……あ、あの……」
紅蓮寺「なんだ?」
炭治郎「その…紅蓮寺さんは…」
隠「失礼致します。
海柱様、お館様がお呼びでございます。
至急産屋敷邸へ来るようにと」
紅蓮寺「ああ、分かった」
すっと立ち上がる紅蓮寺。
紅蓮寺「すまないな炭治郎。
話はまた今度。その時は禰豆子にも会わせてくれ」
炭治郎「は、はい!」
そう言い残し、紅蓮寺は一瞬のうちに消えた。
炭治郎「……海の香りだ…」
。
胡蝶「おやおや、炭治郎くんではありませんか」
炭治郎「しのぶさん!」
紅蓮寺が去った後、現れたのは胡蝶しのぶだった。
いつも通り、にこやかに微笑み道場へと足を踏み入れた。
胡蝶「……紅蓮寺さんがいらっしゃったんですか?」
炭治郎「は、はい!
さっきまで…話をしていました」
胡蝶「そうですか。何か変わった様子は?」
炭治郎「? 何もありませんでしたけど……」
胡蝶「そうですか」
炭治郎「何か気になることでもあるんですか?」
胡蝶「…竈門くんと禰豆子さんが入隊してきたことに対して、反対する柱がいたんです」
炭治郎「!」
胡蝶「それに紅蓮寺さんが反発して……」
炭治郎「そんなことが……」
胡蝶「決して竈門くんのせいと言うわけではないんですよ。
でも、鬼を連れて来たあなたの行為は許されるものではありませんが、お館様と紅蓮寺さんが許したんです。
誰も逆らえません」
炭治郎「紅蓮寺さんは…そこまで強い方なんですか?」
胡蝶「ええ。怒り出したら手をつけられません。
誰もあの方を止めることはできないんです。
今回の件も、引き下がらなかった不死川さんが危うく怪我を負うところでしたから」
炭治郎「け、怪我!?」
胡蝶「ああ、気にしないでくださいね。
いつものことですから」
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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時