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11話 ページ12









胡蝶「あら、善逸くん。お薬飲めたんですね」


善逸「さっき美人な人に会ったんです!」


胡蝶「美人な人?」





すみ「しのぶ様!

先程紅蓮寺様がお見えになったんです!」


胡蝶「ああ、そうだったんですね。

あの方は、女性ではないですよ」


善逸「え!?」


胡蝶「まあ、男性でもないんですけどね」


善逸「え、え!?」


胡蝶「性別が分からないんです。

ここにいる誰もが。お館様でさえも」


善逸「そうなんですか!?」


胡蝶「ふふ。あまりあの方に心酔されない方がいいですよ。

骨の髄まで食べ尽くされてしまいますからね」



















瑠璃羽「え、どういうことですか……」


宇髄「お前ら聞いてなかったのか。

竈門炭治郎の妹が人を食った場合、紅蓮寺は腹を斬るんだ」


夏葵凪「聞いていません!!どういうことですか!」







裏庭に響き渡る大きな声。



そこには、音柱 宇髄天元と炎柱煉獄 杏寿郎

そして、紅蓮寺の継子である夏葵凪と瑠璃羽の姿があった。






煉獄「紅蓮寺は二人に伝えていなかったのか」


夏葵凪「あの鬼と入隊してきた隊士のことですよね?

何故、師範が腹を斬ることになるのですか」


宇髄「ヤツ自身が決めたんだよ。

あの二人の入隊を許可したのもアイツだしな」


瑠璃羽「そんな……」


夏葵凪「おい!瑠璃羽!!」






居ても立ってもいられなかったのか、瑠璃羽はその場を走り去っていく。






煉獄「紅蓮寺の継子よ」


夏葵凪「なんですか」


煉獄「あまり、紅蓮寺を責め立てないでやってくれ。

これはお館様のご意志でもあるんだ」


夏葵凪「そんなことは関係ない。

俺は、師範に直接聞きに行きます」









宇髄「おいおい、大丈夫かよ…」


煉獄「問題なかろう!

あの二人は紅蓮寺の妹と弟。そして継子でもある。

きっと、紅蓮寺を信じているはずさ」


宇髄「なら良いんだけどよぉ。

どーも、胸騒ぎがするんだよなぁ」


煉獄「奇遇だな!俺もだ!!」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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