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10話 ページ11










善逸「ぎゃー!!!いーやーだー!!

この薬美味しくないんだもぉぉぉん!!」


きよ「ぜ、善逸さん!

お薬きちんと飲んでくださらないと困ります!」


善逸「なんで!?俺のは甘くないの!?

他の奴らは甘いんでしょ!?甘いんだよね!?」


すみ「ほ、他の患者さんの迷惑になるので……」






『何の騒ぎだ』




なほ「紅蓮寺様!」




蝶屋敷の病室へ現れた紅蓮寺。

きよ、すみ、なほの三人は嬉しそうに紅蓮寺の方へと駆け寄っていく。





すみ「お久しぶりです!紅蓮寺様!」


『久しぶりだな。三人とも。

元気にしていたか?変わりないようでよかったよ』


なほ「はい!紅蓮寺様もお元気そうで何よりです!」


きよ「今日はどうされたんですか?」


『散歩がてら寄ってみたんだが……』






と、紅蓮寺は善逸の方へと視線を向ける。







善逸「!!!」


紅蓮寺「那田蜘蛛山で生き残った隊士か。

良く頑張った。生きて戻ってきてくれたことを喜ばしく思うよ」


善逸「は、はい!!」





きよ「お薬が苦手なようで……」


『薬?』


なほ「はい。苦くて飲んでくれないんです」


『そうだったのか。

君、名前を教えてくれないか』


善逸「へ!?あ、我妻善逸です!」


『そうか。善逸。

薬は飲まなければ駄目だ。その体を治すためにも』


善逸「いくらでも飲みます!!!」






紅蓮寺の微笑みに、善逸はオチた。



















なほ「ありがとうございました!」


きよ「紅蓮寺様のおかげです!」


すみ「また来てくださいね!」


『これ、夏葵凪が作った和菓子だ。

良かったら食べてくれ』


三人「ありがとうございます!!」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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