海月少女の海月論【轟焦凍】 (ページ5)

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大学で初めて相澤先生の説明を根津校長から受

けた時に、実は一昨年受け持った生徒全員を除

籍処分したと伝えられ

そんな人に海月の事を教わりたくない、

と駄々をこねた

しかし、この雄英大学に海洋生物を教えられる

教授は相澤先生ただ一人だけなのだ

流石にこの状況では了承せざるを得なかった

授業中に

「後は自分で考えてやれ。」

と寝袋に入って寝始めたり、

「合理的じゃないな。授業やめるか。」

と中断させたり、

「もう少し頭を使う事を覚えろ。

ここ昨日教えただろ。」

と一々一言余計だったりなどするが、

なんせ教え方が引くほど上手い

要点や私が覚えなさそうな点を細かく丁寧にか

つ、分かり易く教えてくれる

流石合理的主義者、と言った感じだ

「だから館長さんの手を借りずに一人で海月を

育てられるようになったんだよねぇ...。」

ふわふわと優雅に泳ぐ海月達を見つめながら水

槽を指先でなぞり、そんな事をぼやく

......本当にいい人だ、相澤先生は

「昼までには行かなきゃだからね。

私も準備をするとしようか。」

浮遊する海月達に忘れずに一声掛けてからその

場から離れる

帰ってきたらまた遊ぼうか