☆187 ページ2
「………」
「こんばんはー！」
「……」
お母さんが、固まっている。
玄関先で、ドアを開けまま目をまん丸にして固まっている。
そりゃそうだ。
突然の娘の訪問。
来るのも、成人式以来だし。
いや、違うか。
そこじゃないよね。
「ど、？なた？？」
「平野ですはじめまして！ 」
「は、はじめまして」
「お邪魔しまーす！」
どかどか家に上がり込んでいくショウさん。
お母さんが慌てて私を引き寄せでドアを閉めると、
ショウさんの消えた方角を指差した。
「だ、だれ！！！」
「ええっと、大学の先輩…バイト先の上司…」
「で？」
「で？…って…………」
「ちょっとあんたそれはないやん」
「ち、ちがうの！ほんまはこんなつもりなくて」
「ちがうわけないやろ！実家連れてくるって」
「せやからそんなつもりじゃ」
「どうなってん……、あんた廉くんやなかったん？」
「……廉は…………」
「東京でも会うてたんやろ？」
「…………」
「あんたも廉くんも、めっきり連絡よこさんし、帰ってこうへんし……、そしたら、こんなんなっとるし」
「ショウさんは、いい人やで」
「えーまって………お母さんちょっと、びっくりしてて、」
「いやだから、そういう関係では…」
「あーもう、詳しい話は後で聞くから。とりあえず上がって」
絶対連れてこない方がよかった…
だから嫌だったのに！
結果ショウさんの駄々こねに根をあげてしまい、
実家に来ることになってしまった。
廉のことも話さなきゃいけないし…。
嫌だな。
まだ、そっとしておいてほしいのに。
リビングへ行くと、
お父さんとショウさんがソファに並んでゲラゲラテレビを見ていた。
え？めっちゃショウさん馴染んでるんですけど。
「Aおかえり」
「た、ただいまお父さん…」
「平野くん、悪いな、そこのティッシュ取ってくれへん？」
「ほい」
「ん」
い、いやいやいやいや。
お父さんもショウさんも、
そんな…まるで前から知り合いみたいな。
私とお母さんがおかしいのか？
いや、娘が突然知らない男連れて来て動揺しない親はいないはず………
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◯◯(プロフ) - タイムマシンみたいなコメント欄です( ◠‿◠ ) (7月13日 1時) (
レス) id: de6e03f4bf (このIDを非表示/違反報告)
◯◯(プロフ) - 多分昔に2018年から年一ペースで読んでるとかいう書き込みをしたのですが、また読んじゃいました^_^大好きな作品です！！初めて読んだ頃からこんなに時間が経ってるのにびっくりするし、ここに書き込んでる人も大人になったのかなーって想像するだけでわくわくです^ ^ (7月13日 1時) (レス) id: de6e03f4bf (このIDを非表示/違反報告)
莉里(プロフ) - またいつか巡り合ったら読ませていただきます。確実に私のお気に入りの作品です。 (2022年6月25日 3時) (レス) id: fd324481c2 (このIDを非表示/違反報告)
莉里(プロフ) - たまたま検索していたところ、数年ぶりにこちらの作品を見つけました。懐かしな、何回も読み返したな、と思いながら読み始めると4時間ずっと読み続けてました。そして号泣していました。毎回です。こんな素敵な作品が残っていたこと、とても嬉しく思います。 (2022年6月25日 3時) (レス) @page37 id: fd324481c2 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - ほんと懐かしいな〜とコメント欄を眺めていたら、2017年の際にもしっかりコメントしている自分がいました（笑）この作品は中毒性がありますね。素敵な作品です。 (2021年9月29日 4時) (レス) id: a5a7435db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2017年1月18日 12時
