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「パートナーです」
会場の一番後ろ、
出入り口の方から声がして、みんなが一斉にそちらを振り向く。
そんな、全く視線を気にすることなく。
ただまっすぐ、私だけを見て、此方へ歩いてくる。
…ああ、かっこいい。
悔しいけど、かっこいい。
いつもは着ないようなカッチリしたスーツも、
整髪料で綺麗に整えてある髪も、
そのブレることのない佇まいも。
ステージに上がると、
私の隣__いや、少しだけ前に立った。
まるで、私を守るみたいに。
「パートナー…というのは？」
「その文字通り。仕事の面でも…プライベートでも、
彼女は僕の大切なパートナーです」
その後ろ姿が、やけに眩しい。
いつもは、ヘラヘラしてるくせに。
こういうの、ずるいですよ…
「すいません、僕の体調が優れなくて、休んでいたので彼女に代役になってもらってたんです」
「ああ、それは失礼致しました。それでは再度確認ですが、あなたが平野ショウさんですね？」
「はい」
寝坊のくせに。
なにが、体調が優れなくて、だよ……
そんな言い訳みたいなことばかり、頭の中に浮かぶ。
司会者が感想を聞こうとした時、
審査員席に座っていた若い男性が、すごく急いで走ってくる。
そのまま勢いよくステージへ上がると、
ショウさんの肩をグッと掴んだ。
「やっぱりだ！きみ、ショウだろう？」
「ああ、タカツさんだー！久しぶりー！」
「久しぶり、じゃないよ何を呑気に！！相変わらずだなほんと！！！」
「いやまさかこんなとこで再開できるなんてね〜」
「……俺は絵をひとめ見てわかったけどね、ショウの絵だって」
「まじ？わかる？」
「わかるに決まってる、満場一致で最優秀賞になりかけたから審査員特別賞にしてやったぞ」
「え、なんでよ、最優秀賞がよかったのに！」
「ショウの作品は逸脱してた、同じ基準で比べるのは他の作品に酷すぎる」
「おい、どういうことだ」
「タカツさんお知り合いですか？」
「説明を」
色んな方面から声が飛ぶ。
ショウさんは、あーあって感じで溜息をつくと、その…タカツさんという人に向かって頷いた。
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れー。 - トラウマになりそうなほどに切なく物語を思い出すだけで胸が締め付けられます。こんなに感情が動いた作品は今まで読んできた小説で圧倒的に一番です。映画やドラマにしてほしいほどこの小説に惹かれてしまいました。大好きな作品です！ (2018年6月27日 10時) (
レス) id: 4792958e4f (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 一番好きな作品です！！もう、10回ぐらいは読み返しました笑 定期的に見たくなります！ (2018年4月1日 0時) (レス) id: 7fb9479a8f (このIDを非表示/違反報告)
夏 - あー、頭がどうにも可笑しくなりそうです笑この作品を見ると、生まれた場所の東京と今居る田舎の県と、交わって感情移入がしやすいです。教えてくれたあの子に感謝。 (2017年1月21日 8時) (レス) id: ec0b94023c (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - この作品が占ﾂｸで一番好きです！いきものがかりさんのラストシーンにぴったりでこの曲をきくとこの作品を思い出してなきそうになります。お勉強頑張って下さい！ (2017年1月18日 20時) (レス) id: 092114e7d9 (このIDを非表示/違反報告)
なっぴぴ(プロフ) - 更新されててすごいびっくりしました！ほんとにうらつくの中で1番好きな作品です>_< (2017年1月18日 13時) (レス) id: d6fe05cabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2015年12月29日 10時
