▽ ページ6
.
.
あれから、3年が経った。
私は部屋のカーテンを開けて、
夜空一面に広がる
無数の星に向けて語りかける。
…当時は17歳。
｢もう、忘れちゃったよ…｣
その上、時間は進むだけ進んで
当たり前に待ってはくれないんだ。
｢…ハタチになる年に、なっちゃったね｣
廉くんとの思い出も、
忘れちゃいけないあの日の記憶も、
うっすらとでしか覚えてなくて。
…うっすらと言っても、
ざっくりな内容…っていうか。
あの日行った遊園地の場所、とか
廉くんの連絡先があの日を境に消えていた、とか
そんなことくらいしか覚えていない。
｢…今、廉くんはどこで何してるの？｣
そう言う私だけど…
もう思い出せないんだ。
｢ねぇ…廉くんって、どんな人だったの？｣
…廉くんとたくさん撮った写真なんて
だから、思い出なんて…
何ひとつ、形に残っていなかった。
｢でも…不思議だよね…｣
記憶は
彼との思い出を消してくるのにも関わらず、
｢いつか…また会いたいよ…｣
感情は
廉くんを覚えてるんだから。
…暫くして、
私は静かにカーテンを閉め
そのまま布団に潜り、眠りへついた。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼宮美桜 - このお話めっちゃくっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年11月11日 19時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
永瀬廉LOVE - めちゃめちゃ面白くて、続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: 1204bd078a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひぃち | 作成日時：2018年11月21日 23時
