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その風船をもらった女の子は、
その途端に泣き止み
〔 ありがとう！ピエロのおにいちゃん！ 〕
そう笑顔で言って、
お母さんとお父さんに手を繋がれてその場を離れていった。
…と、その光景を
ひと通り眺めていた私の視線に気づいたピエロは
その大きな帽子を軽々と持ち上げて、
うやうやしく私にお辞儀をした。
…そのピエロの姿に、ボーッと
意識を持っていかれていた私は
『A〜』
いつの間にかに戻ってきていた彼の
『…って、聞いてる？』
不思議そうに丸い目で見つめてくるその存在に、
すぐには気づけなかった。
…けど、
�� おい！だからどこみとんねん！ ��
少し苛立った声に意識が集中して
その時にやっと気づけた。
｢あっ、ごめん…、
あ、あぁ！ありがと！｣
廉『んー、どーいたしまして。』
廉くんが買ってきてくれたジュースを貰い、
ストローから私の渇いた喉に1口流し込んだ。
廉『なぁ、さっき何見てたん？』
｢何って、あそこにいるピエロ…
え、いない｣
どこを見渡しても、
さっきまでいたはずのピエロの姿はいなかった。
廉『…ピエロ？』
｢うん、
ピエロが女の子に風船を渡してたの｣
廉『…そっか』
素っ気ない返事をする彼は、
廉『あっ、そうや！これ見て…』
すぐに、次の話の話題へと切り替えた。
.
.
それから、様々な乗り物に乗ったり沢山お話もして
…すっごく楽しかった。
.
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けれど、
…それはその時までだった。
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涼宮美桜 - このお話めっちゃくっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年11月11日 19時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
永瀬廉LOVE - めちゃめちゃ面白くて、続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: 1204bd078a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃち | 作成日時：2018年11月21日 23時
