第5章4節「仲間割れは終わり」 ページ34
松本は必死に抵抗するも、徐々に意識が遠のくのを感じた。
しかし、ここで死ぬわけにはいかなかった。
遂に二宮は剣を振り上げ、松本の胸めがけ思いきり突き刺そうとした。
松本は覚悟を決めて目を閉じる。
しかし、しばらくたっても激痛もなく、息も消えなかった。
驚いて目を開けると、剣の刃の切っ先は胸の前で止まっていて、
目の前の二宮は、目を見開いたまま、荒く息をついていた。
その左手から剣が落ちる。
松「ニノ・・・？」
邪二「なぜ・・・？なぜ殺せない？自分の行動をとがめる自分はいつからいたんだ・・・！？」
相「え？」
邪二「・・・うぐっ・・・！」
二宮が突然左胸を押さえてうめき声を上げる。
押さえていた部分は淡い白色に光っていた。
フェリシアーノのテレパシーが送られている証拠だ。
ーNside
俺の脳内をある言葉が回り続ける。
(元に戻ってよ。元に戻ってよ。)
悪を続ける俺、元に戻りたがる俺。
その間に今の俺がいる。
悪に抵抗したいが方法が見つからない。
ト「二宮！剣を握れ！松本を刺せ！」
しかし、剣を握っても力が入らない。
脳内に響く声が次第に俺の
『トゲの生えた』心を溶かし、
勇気を奮い立たせた。
そして俺は、絞り出すような声で言った。
邪二「俺は・・・殺せない・・・潤くんは・・・みんなは・・・殺せないっ！」
遂に真の自分が顔を出した。
その時、不意に何かに締め付けられる感覚を左腕に感じた。
左腕には、蔦が巻き付けられていた。
そして、その蔦の先を見るとそこには・・・
相「ニノ・・・仲間割れは終わりだ」
邪二「相葉さん・・・」
ーN side END
やがて、相葉の蔦は徐々に二宮の体中に伸びていき、優しく抱き締めるかのように
二宮の体を覆った。
相「凍結。対象のパワーを凍結」
相葉がそう言った直後、二宮は邪にかえり
相葉を赤い目で睨み付けた。
それを見た相葉は、元に戻ろうとする
パンドラの力を能力で押さえつける。
「ギァァァァァァァァ・・・！」
二宮の中のパンドラは、叫び声ひとつ残すと
相葉の力で凍結させられた。
そして、二宮はストンと地面に座り込んだ。
相「やっと元に戻ってくれたんだな」
相葉は安堵の声をもらした。
神「油断するな。相葉、勝負はまだ終わりではない」
相「えっ？」
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鈴神(プロフ) - 黒麗っち下さい《とある漫画から引用》展開がよすぎです！続きがとても気になります！ (2013年3月17日 18時) (
レス) id: 2a8f8ba781 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 勝負、まだ決着ついていないんですか？ニノはどうなったのでしょうか… (2013年3月17日 2時) (レス) id: 2a8f8ba781 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - フェリの能力がついに見れる時がきましたね！ニノをどうやって元に戻すのか気になります！ (2013年3月16日 12時) (レス) id: 2a8f8ba781 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 剣を交えるところで終わるなんてかっこよすぎです！次回はどうなるのでしょうかっ？（ワクワク (2013年3月15日 8時) (レス) id: 2a8f8ba781 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - どうしても今回の生田さんがロ○ーノにしか見えません… (2013年3月11日 22時) (レス) id: 2a8f8ba781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫ニーファ | 作成日時：2013年2月22日 15時
