愛よ僕を導いてゆけ2(ym×in)

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『一緒に居られればいい』そう思って『封印』した薮への想い。だけど一緒に居られなくなって俺の心は崩壊した…。自分でも自分がこんな弱い人間だと思わなかった。どうしてなりふり構わず飛び込まなかったんだろう…。変な『プライド』なんか捨てて…どうしても目の前の『メンバー』と言う『境界線』を越えなかったんだろう？

…山田は違った。躊躇なく飛び越えて来てくれた。俺を見てて俺が薮の事を好きなのを知って、それでも俺を想ってくれて、山田も『俺が笑ってくれればそれでいい』と側に居てくれた。薮が光と居るようになって、俺が笑えなくなった時、迷う事なく飛び越えて来て俺を支えてくれた…。
『伊野尾ちゃん、伊野尾ちゃん』と、煩いほど俺に名前を呼んで、何度も何度も『好き』と『愛してる』と、言ってくれて…抱きしめてくれて…何時の間にか笑ってる俺が居て…

『山田が好き』

山田は「明日、メンバーの前で言うよ。伊野尾ちゃんと付き合い始めた！って。」

山「俺はメンバーに隠し事は嫌なんだ。胸張ってはっきり言いたい！！」

そう言うと思った…。

『伊野尾ちゃんの面倒は俺が見る事になったから、俺ん家で同棲してるから…』

って堂々と言った時から…。


PV撮影が終わって控え室で山田が皆んなに言った。


山「伊野尾ちゃんと付き合う事になりました。」

皆んなの前で肩を抱かれて死ぬほど恥ずかしかったけど、俺も皆んなに言った。

伊「みんな、色々心配かけてごめん。俺は山田が好きだ。…メンバー内なんてご法度もいいとこだと思うけど…山田には色々助けてもらって、今の俺は山田無しじゃ生きて行けないくらいなんだ。俺達2人を認めて欲しい…」

俺も勇気を出して言う。

越えてはいけない境界線を2人で越えたのだから、2人で罪を背負う。もし、誰かに反対されたとしたら
納得してもらえるまで話し合う俺なりの覚悟だ。

なのに…山田が泣いてどうすんだよ！！


そんな中、今まで黙ってた薮が話し出した。

『光と付き合ってる』

不思議と俺にショックじゃなかった…。


それよりも薮の告白を聞いてボロボロ泣く光が可愛いいなと思った。

あの時の俺にはその素直さが無かった。

今は違う。

俺には山田がいる。

今も自然と流れた涙を拭って抱きしめてくれる。

メンバーがいるのに…

えっ？……

伊「ば…馬鹿、離せ！！皆んながいるだろっ！！」


と、我に返って山田の頭を叩いて離れようとする俺を …

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