愛よ僕を導いてゆけ2(ym×in)

97(kei) ページ47

side-kei


「もう少し待っててくれる…？」

と、つい山田に言ってしまった。

本当はもう『気持ちの整理』と言うか自分の気持ちは分かってる。

山田に惹かれてる自分がいる事…

薮の事考えないように色々世話焼いてくれて…お陰で薮の事を考えてる時間はなかった。あのままだったら俺の心はきっと壊れてたかも…

改めて山田を見ると、本当に俺を良く見てる。どんな些細なことでも見逃がさない。それはメンバーの誰に対しても同じで、俺は心底『山田って凄ぇな』って思う。

新曲で俺始まりの生放送の時、俺は手の震えが止まらなかった…。顔ではヘラヘラとしてたと思うけど…手汗びっちょりの手がガタガタ震えてた。そんな俺に気づいたのか、そっと手を握ってくれて

山「大丈夫。俺が付いてるよ。」

と、言ってくれた。

あんだけ震えてたのに不思議と落ちついた。

それ以来、緊張すると山田に手を握ってもらうようになった。って、言うか山田から察知して来てくれた…。

それと毎晩の『好き』と『愛してる』攻撃。山田いわく『催眠療法』らしいが…『療法』なのか『学習』なのか良く分かんねぇけど…

いや、事あるごとに言ってくるんだけどな…

それと勝手にちゅーしてくる。それこそ隙あらば…だ！！

…でもそのちゅーが強ち嫌ではない俺がいて……

山田のキスは上手いんだろうな…体の芯が痺れてなんにも考えらんなくなる…。気を付けないと流されそうになる俺がいる…。

山田は良く俺を抱きしめながら寝かせてくれて、その後こっそりトイレやシャワーで処理してるようだ…その度に申し訳無い気持ちになるのだが…

どうしても決心がつかない…。

『待っててくれ』

と、言ったものの今更自分から言いだせなくなってしまった…

…だから、クリスマスイブの日に告白しようと思ってる。

ロマンチストの山田にもぴったりだろう。

前もってお揃いのリングを買った。

石が埋め込まれてて、俺が「赤」山田が「青」とお互いの色にした。リングの内側には「K to R」と「R to K」刻んで貰った。

その日は新曲の振りのレッスンの日で翌日にPVを撮ると言うので早目におわるから家で山田がご飯作ってくれるだろうと思ってプレゼントは家に置いて来た。
…まさかの「早く終わったから外で食べよう」となるとは…

しかも結構歩く…『さび〜〜〜まだかよ…』俺はマフラーをぐるぐる巻かれて雪だるま状態でサングラスして山田のポッケに手を繋ながれて引っ張られてく…

山「ここだよ」

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