♪ペットショップラブモーション番外総集編2(tk×in)

トリックオアトリート 1 (新作) ページ46

＊ここからは【新作】になります＊




side- cn


「「「「トリックオアトリート！！」」」」


と、高い甘い声が【平成跳組】にも響き渡る。



そう、今日は


【ハロウィン】


僕もよくは知らなかったけど


【ハロウィン】とは【祭】のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事らしい。
だけど、今は特にアメリカ合衆国で民間行事として定着しているらしい。


最近では日本でも【渋谷】なんかで仮装して騒いでるんだって。


僕の知ってるおまわりさんは『ふざけんな！！おかげで俺たちは警備で家に帰れない！』って怒ってたよ。

『下っ端は大変だねぇ〜』って言ったら『それを言うなよ』って苦笑いしてた。

今年はその前に『即位の礼』があって14連勤で『死にそう』って言ってたよ。

大変だね、おまわりさんも…。

あっ、ここは極 道の家だから、僕がおまわりさんと仲が良いのは内緒ね。

黒猫の時から時々可愛いがってくれてた優しいおまわりさんなんだ。
見た目はガタイ良くて強面なんだけどね。

時々『おまえを見てると前に良くこの辺で見かけた黒猫を思いだす。勝手に【ジジ】って名付けたんだけど、元気かなぁ〜』って呟かれると心が痛む。

–––––元気だよ！！

黒猫の時は色々美味しいものくれてありがとうね。

それにしても【ジジ】ってさ……

どうやらこのおまわりさんは【オタク】らしい。

あっ、なんかこのおまわりさん、前は近くの派出所にいたけど、運動神経をかわれて特殊部隊に移動になってもう派出所にいないんだって。
だけど、黒猫の僕が気になってたまに休みの時にご飯持って来てくれてるらしい。
普段は後輩にご飯をあげてくれるよう頼んでくれてるらしい。
優しいんだ。

ちゃっかり、長老の薮がいただいてるらしいよ。


涼介がいのちゃんと僕に猫耳と尻尾を持って来て


「はい、ハロウィンの仮装」


と、手渡した。


「なんだ、これ？」


涼介は眉をピクリと動かして


「誰がどうみても【猫】の仮装でしょうが？これが【狼】に見えますか？」

「猫なのは見て分かる。【ハロウィン】とは？」

「……そこからか…」



と、相変わらずだな…っとチッと舌打ちをした。



冒頭の説明をいのちゃんにする涼介。

2→←16(完)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す