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そこでは、いのちゃんがスプレーして駄目にしてしまった涼介の部屋の障子の他の白い紙のところをビリビリ破いてる。

どうせ剥がすのだからと、手を突っ込んで穴を開けたりしてピリピリ剥がしてたりした。



伊「一度、こうやって破ってみたかったのだ。楽しいぞ〜。高木もやるか?」


……確かに、僕達、猫にとっては障子や襖は魅力的だ。


破って頭を突っ込んでみたくなる。

なんなら、飛び込んでみたくなる。



……僕は大人だから、もうしないけどね。



高「……いや、いい……」

山「喋ってないで、手を動かす!!少し遊んだら、綺麗に剥がして下さいね。貼り替えますから」


と、涼介はどこから持って来たのか、貼り替え用の障子の紙と糊を用意していた。


伊「おぉ、綺麗に剥がれると気持ちいいのだ!」


嬉々として紙を綺麗に剥がしていく、いのちゃん。


それを見て涼介は


山「料理は全然駄目だけど、少しぐらいは取り柄があるもんですね」


こういうことには気の長いいのちゃんの性格が合ってるのか、綺麗にぺりぺりと剥がしていく。


「しょうがねぇな…」と、大貴も手伝い始めた。


山「あ〜ぁ、雑だな、おまえ。もっと綺麗に剥がせないのかっ?」

大「どうせ最後は濡れ雑巾で拭くんだから、多少残ってもいいの!」

伊「俺のが上手いな」

大「おまっ、手伝ってもらってる身分で態度デカイぞ!!」

伊「あ〜ごめんなさい。大ちゃん、かっこいい、男前〜。俺、惚れちゃうかも…」



と、ふざけているのに、高木が上着を脱いで、ワイシャツの袖をまくり、黙って障子を剥がし始めた。


高「……みんなでやった方が早く終わるからな…」

山「…はぁ〜、どこまで子供なんですか…あなたは…」



と、例によって涼介は呆れたように呟く。


伊「……かっこいい…。大ちゃんなんて非になんないくらいかっこいいのだ。やっぱり俺の高木は何をしもかっこいいなぁ…いてっ!!」


またまたいのちゃんの頭をぱしっと叩いて

山「だ〜か〜ら、手を動かしなさいって!!夕飯前に綺麗に貼り終えられなかったら、あなたは夕飯なし!ですからね。私は障子なしで、オープンに寝るのなんてまっぴらごめんですからね」

伊「『まっぱだか?』って何?」

山「いいから、手を動かせぇ〜〜〜〜!!」









それから一週間後。

金曜日の深夜、いのちゃんがテレビの前で正座をしている。

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rei(プロフ) - musicmans5962さん» musicmansさん、いつもコメントありがとうございます。ようやく新作まで辿り着きました。自分で思っていたより、番外編書いていてびっくりです。ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、ハロウィンネタです。クリスマスも考えよう…かな?笑笑 (2019年12月5日 23時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ新作だあ(^∇^)総集編も嬉しかったんですが新作が読めて二重に嬉しいです。いのちゃんの可愛いさ癒されます^^ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月9日 7時

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