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知 念は、猫が人間になれるのなら、視線だけで、何とか人を殺 せないかと今度、猫神社にお願いに行こうかと真剣に考えてしまう。


いや、逆にこいつを猫にしてもらうのはどうか!?

いやいや、そしたらいのちゃんも猫に戻るってなって…結局は同じか…くっそぉ〜〜〜。


っと、知 念は高木をずっと睨みつけていたので、真剣にテレビを見てなく終わった。


その間もソファーでずっとイチャコラしていた2人。


いや、正確には伊野尾は真剣にテレビを見ていたのだか、高木が面白くなくて、ちょっかいを出していたのだ。

CMの度にキスしたり、耳やせっかく隠した尻尾を出して、ずっとさわさわしたりして…。


伊野尾の綺麗なシルバーグレーの尻尾が高木の手に絡みつく。

元猫の知 念からしたら、その絵面はとても官 能的に見えた。



そして、改めて高木は元猫の伊野尾のことを本当に好きなんだな…っと実感した。

ちゃんと猫だったのを理解してまるごと全部愛しているんだ……


分かっていたことだけど、敗北感を感じる知 念。


そっと部屋を出ようしたら



「知 念。明日から山田の仕事を手伝うゾ!!」



驚いて振り返ると


「俺は高木専属の家政()だからな」



と、自慢そうに言い切ったいのちゃんがいた。





…………だけど、僕は思った。




きっと、いのちゃんは明日は家政()になれない。



だって………



「……慧っ!!」



と、本能を捨てた声とガバッと音がしたから…。




いのちゃんは高木のことを【ボスライオン】って言うけど、僕には高木はいのちゃんの前だと誰よりも仔猫だと思うよ。





そして、翌日、案の定、知 念の言う通り昼まで起き上がれなかった伊野尾は、お昼ご飯を食べに食堂までひょこひょことお尻を庇いながら来て、涼介が出来たものを食堂に運んでる隙にキッチンに入ってった。


……出来たものを食堂に運ぶのを手伝うのかな?


っと、知 念が手伝いながら思ったその時、大貴がキッチンに入ってったと思った瞬間、どった〜〜〜〜ん!!

っと、物凄い音がして、「痛ってぇ〜〜〜」っと声もした。

慌てて戻る涼介に大貴が「来ちゃダメだっ」っと叫んだけど、遅かったらしく、またしても、どった〜んと音と共に涼介の「痛っ〜〜」の声。

僕もキッチンに走った。


そこには……


油を手にしたいのちゃんと、床に転がってお尻を押さえてる2人がいた……。

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rei(プロフ) - musicmans5962さん» musicmansさん、いつもコメントありがとうございます。ようやく新作まで辿り着きました。自分で思っていたより、番外編書いていてびっくりです。ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、ハロウィンネタです。クリスマスも考えよう…かな?笑笑 (2019年12月5日 23時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ新作だあ(^∇^)総集編も嬉しかったんですが新作が読めて二重に嬉しいです。いのちゃんの可愛いさ癒されます^^ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月9日 7時

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