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「まさか!!いのちゃんと違って僕は他の人に殴られたりしないよ。これはいのちゃんとふざけてたら、いのちゃんが柱に激突しそうになって、庇ったらぶつけたんだ」
(本当はネコ耳なんだけど…)

「…そっか、ならいいんだ…」


と、有 岡はいきなり、掃除機のスイッチを入れて茶葉を吸いとり始めた。


外国製のもの凄くでかい音の掃除機だったけど、


「心配してくれて、ありがと…」


そう聞こえて、有 岡が振り返った時にはもう知 念はいなかった…。








「いのちゃ〜〜ん、デザートだよ。紅茶は大ちゃんがぶちまけ…」


飲み物は炭酸にして、デザートを持って高木の部屋へ戻ると……



「…なんだ、寝ちゃったのか…」


ソファーに猫鍋までとはいかなくても、かなり丸まった伊野尾がいた。


テーブルに飲み物とデザートを置いていのちゃんの下に座って顔を覗き込む。


「ふふ、相変わらず、可愛い〜顔してる。赤ちゃんみたい……」


そっと頭に手を乗せる。


今日は耳と尻尾が出る前にお風呂に2人で入ったから、さらさらだ。

『ん〜〜〜いい匂い…』

同じシャンプーとトリートメント使ってるのに、なんでいのちゃんの髪はさらさらでいい匂いなんだろう……


つん!とほっぺをつついてみる。

ふわふわ、いのちゃんは気持ち良いね。

いつもじゃれあってたね。

僕はいのちゃんにくっついてるのが大好きで…。

他人(ネコ)とはほとんど触れた事がなかった、僕。

唯一いのちゃんだけだ。

僕の頭をぺろぺろしたくれたのは…。

それは今でも変わらず、舌ではなく、白い綺麗な手で僕を撫でてくれる。

それがすごく心地良くて…。

マタタビよりも何よりも僕を骨抜きにする。




…だけど、今日ちょっぴり触られた、大貴の手。

いのちゃんとは全然違って、ぷよぷよ肉厚の手だけど、温かったな。



【俺がぶっ飛ばしといてやっから…】


あんな事言われたのは初めてだ…。


いつもいつも僕がいのちゃんを守ってきたから…。




––––––あいつ、馬鹿だろ……。




そんな事を思いながらウトウトしてしまった知 念。




––––––んっ?



なんだが外がうるさい…。


なんだ?


っと知 念が重い瞼を持ち上げようとしたその時、パジャマの襟を掴まれて、持ち上げられた…。


「誰が、ひっついて眠れと言った!!」


高木だ!!


「外に出ないよう見張っててくれと、言ったんだ」


まったく…とぶつぶついいながらも掴んだ手を緩めた。

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rei(プロフ) - musicmans5962さん» musicmansさん、いつもコメントありがとうございます。ようやく新作まで辿り着きました。自分で思っていたより、番外編書いていてびっくりです。ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、ハロウィンネタです。クリスマスも考えよう…かな?笑笑 (2019年12月5日 23時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ新作だあ(^∇^)総集編も嬉しかったんですが新作が読めて二重に嬉しいです。いのちゃんの可愛いさ癒されます^^ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月9日 7時

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