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高木が出て行った後、知 念が部屋行くとテレビの前で正座して見ている伊野尾がいた。
「…どしたの、いのちゃん正座して」
「うむ、なんかミタゾノさんの前だと正座してしまうのだ」
ふ〜ん、と伊野尾の横に座った知 念はテレビを見て
「あれ?今回はこの男の子も出るの?いつも女の人だけだよね!?」
「うむ。同じ事務所の後輩なんだって……事務所ってことはこの人達も高木と同じ極道なのか?」
「…いや、違うと思うよ。事務所違いだと思う。テレビに出てるくらいだし」
そうなのだ、高木の組は極道と言っても高木が若頭になってから、急成長した組だ。
凄腕渉外担当かつ最強の金庫番。頭がキレるので新しい店を展開させたり、株で相当儲けているらしいとの評判に、古参の幹部達は煙たがるが、若手からは時期、頭として憧れられている。
ヤクザネタを扱う月刊誌でも、『若手ホープの筆頭』『平成の伊達男』とおおげさな見出しをつけられるほどだ。
だから、『○○組』とかだと今時ではないので表だった名前も変えていて、『会社』形式で『事務所』と、呼ばせている。
「極道はテレビに出れないのか?この前、大ちゃんの部屋にあった【極妻】は?」
「ん〜あれは映画で作り物だからねぇ〜」
淡々と言う知 念に伊野尾も分かったのか分からないのか
「そかそか」
っと、どう聞いてもテキトーしか聞こえない返事をしているが、怯むことなく知 念は
「ミタゾノさんの新しい女の子ってさ、出演した後に問題起こすよね。今回この子、大丈夫なのかな?」
以外と芸能関係は詳しい知 念であった。
「そうなのか?」
「うん」
と、今日は高木から仕事しなくていいと言われているので、のんびりと過ごす2人であった。
夕飯までに高木が帰って来なかったので、山田にご飯を部屋まで運んでもらって、
「まったく、何様だよ」
と、ブツブツ嫌味を言われたけど、
「高木の愛人様だよ」
と、いう返しをして山田に怒られた。
「うううっ…どうして山田はあんなに手が早いのだ?」
っと、はたかれた頭を押さえる伊野尾に向かって知 念は若干呆れたように
「いや、それを避けられない元猫のいのちゃんのが問題有りだと思うよ、僕は…」
そうなのだ。
伊野尾は猫の時は裕福な家で何不自由なく暮らしてきたから、はたく、なんて人間はいなかったので、初めて山田にはたかれた時はたいして力が入ってたわけでもないのにびっくりして固まってしまってくらいだ。
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rei(プロフ) - musicmans5962さん» musicmansさん、いつもコメントありがとうございます。ようやく新作まで辿り着きました。自分で思っていたより、番外編書いていてびっくりです。ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、ハロウィンネタです。クリスマスも考えよう…かな?笑笑 (2019年12月5日 23時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ新作だあ(^∇^)総集編も嬉しかったんですが新作が読めて二重に嬉しいです。いのちゃんの可愛いさ癒されます^^ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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