7 ページ8
と、小さいテーブルと四角いのを出してきてくれて、ぽんと置いて
「座れ」
と、相変わらずな高飛車なもの言いのいのちゃんは四角いのをぽんぽんしてる。
ちょこんと座ると後ろから
「失礼します!」
と、山田が手に何かを持って来てくれて僕の前に置いてくれた。
「紅茶よりも牛乳のがいいかと思われましたので」
と、付け足された。
なんで、牛乳?っといのちゃんの顔を見ると
「うむ。でも知 念は小さいけど、俺より人間で言うと…いや、なんでもない。3つぐらい若いだけだぞ!成人しておるぞ」
「えっ、俺とタメくらい!?」
「だから、もう牛乳飲んでも大きくはならないぞ」
「…失礼いたしました。中学生くらいかと…」
いのちゃんと違って人間のことはよくわからないけど「小さい」ってバカにされたのは分かった!
でも山田だって、小さいし…
「…そっか、僕もスーツにエプロンつければ、年相応に見えたか…」
明らかにムッとした山田だったが
「この山田はな、凄〜く美味しいご飯を作ってくれるのだぞ。その辺の一流シェフにも負けない腕前なのだ。特にキンメの煮付けは最高だぞ」
いのちゃんが褒めたもんだから、山田も嬉しそうだ。
「それより、知 念。これがシュークリームだ。美味いぞ。食え!」
と、僕の前に置かれた丸いふわふわしたものを皿ごと僕の方にずいっと押した。
そして、いのちゃんは手でそのふわふわしたのを取って、あむっと食べた。
相変わらず、お育ちがよろしいのに大口でいくな…
っと思ったけど、僕も恐る恐る食べてみた。
ぱくっ…
もぐもぐもぐ…
ごっくん。
ふわあぁぁぁ〜。
甘くてふわふわだぁ〜。
お参りにくる、おばちゃん達がくれる和菓子と違ってふわふわしてる…
思わず、いのちゃんに振り返ると
「美味いだろ」
っと満面の笑みで言われた。
こくこくっとうなずく僕。
そう言えば、昨日の夜から何も食べてないのを思い出して、つい、ガツガツ食べてしまった。
「お腹空いてたのか…」
っとちらっと自分のシュークリームを見て
「俺のも食っていいぞ。知 念」
と、食べかけを僕の前に出してきて、僕の手に乗せるけど手が離れない。
若干、ぷるぷるしてるようにも見える。
そこへ、猛獣が笑いながら
「俺のをやるから、ケイは自分のを食え」
「い、いいのか!?高木っ…」
高木と呼ばれてる猛獣は優しい目をして、ああ、
と、笑って自分のを僕にくれた。
147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ